【ダバオ小田中大】フィリピンを訪問中の安倍晋三首相は13日午前(日本時間同)、南部ミンダナオ島のダバオにあるドゥテルテ大統領の私邸を訪れ、朝食を共にしながら会談した。ダバオはドゥテルテ氏が市長を約22年間務めた都市で、外国首脳の訪問は初めてとされる。12日に続く連日の会談で両首脳の親密さをアピールした。

 昭恵夫人とともにドゥテルテ氏の私邸を訪問した首相は、ドゥテルテ氏とパートナーのアバンセーニャさんの4人だけで食事を共にした。外務省幹部によると、アバンセーニャさんが外国首脳との会談に加わった例はないとみられ、「両首脳が親密な証拠」という。

 首相はこの後、ドゥテルテ氏と少人数での会談に臨んだ。また、保護された国鳥で絶滅が危惧されるフィリピンワシ(雌)の命名式に出席し、「サクラ(桜)」と名付けた。桜はフィリピンでも日本の花として知られており、両国間の交流の象徴としての意味を込めた。

 首相同行筋によると、ドゥテルテ氏の就任後、外国首脳のフィリピン訪問は初めて。ドゥテルテ氏の過激な言動や麻薬撲滅対策を巡る人権問題なども訪問が敬遠された原因とみられる。それだけにドゥテルテ氏は今回の首相の訪問を重視し、12日の大統領主催夕食会では「日本は兄弟よりも親しい友人だ」と持ち上げた。