○日本ハム5−2ソフトバンク●(ヤフオクドーム・22日)

 まさしく歯車がかみ合わなかった。ソフトバンクは投打とも精彩を欠く力負け。一つでも勝てば自らに優勝マジックが点灯する天王山2連戦で、痛すぎる連敗を喫した。

 工藤監督が「一番痛かった」と振り返るのは得点直後の失点だ。六回無死満塁のピンチを、2番手・森福が併殺と空振り三振で切り抜けると、直後の攻撃で代打・明石の左翼線適時二塁打で1点差。流れを呼び込んだかに見えたが、七回1死一塁でマウンドに上がった五十嵐が、中田にナックルカーブを右翼テラス席にたたき込まれて、反撃ムードは一気にしぼんだ。

 「流れを作ってくれたのに、自分の投球はいただけない」と五十嵐。9月に入り好救援を続けている岩崎らも控える中での、五十嵐の起用について、工藤監督は「何でもかんでも岩崎君というわけにはいかない。五十嵐君は経験もある」と説明。しかし待っていたのは、最悪の結果だった。

 4番・内川も、2試合で計4度、得点圏に走者を置いた場面で打席が回ったがいずれも凡退。打線全体も淡泊な攻撃が目立ち、無死二塁の好機を作った四回に後続が3者連続三振に倒れるなど、まったくかみ合わなかった。日ごろから「好機を作ることが大切」という工藤監督。言葉通り再三の好機は演出したが、残ったのは日本ハムの優勝マジック点灯という厳しい現実だった。【角田直哉】