サッカーJ1リーグ戦で、昨季の年間勝ち点で1位になりながら、チャンピオンシップ決勝で鹿島に敗れ、優勝を逃した浦和。雪辱を期して新体制を組織している中、期待の若手が帰ってきた。期限付き移籍したJ2岡山から3季ぶりに復帰するMF矢島慎也だ。「(浦和で)何もできないまま移籍した」と言うMFは、18日で23歳。「タイトルを一つでも多く取るのが浦和の使命」と意気込む。【谷口拓未】

 浦和市(現さいたま市)生まれで、浦和のジュニアユース、ユースで育った生え抜き。2012年3月にJ1デビュー、13年5月に初得点をマークした。だがその後伸び悩み、結局デビューから14年までリーグ戦への出場は12試合にとどまり、得点はわずか1。岡山に移籍した。

 15年からプレーした岡山では、正確なパスと広い視野を武器にボランチとして活躍。2季で72試合に出場し13得点。J2からただ一人リオデジャネイロ五輪の日本代表に選ばれ、第3戦のスウェーデン戦で先制ゴールを決め、1−0の勝利に貢献した。リオ五輪は1次リーグで敗退したが、矢島のそうした成長ぶりは高く評価され、浦和から復帰要請があった。「浦和で育ったので戻ってきた。埼玉のサポーターの前に帰ってこられてうれしい」と感慨を口にする。

 この2年間で技術を磨き、試合勘を養い、精神面も成長した。だが、浦和のボランチには主将・阿部や柏木がいる。他のポジションにも能力の高い選手がそろう。「更に成長するため、厳しい環境に身を置くことが重要」と矢島。激しい競争に挑む覚悟だ。

 「優勝するために入った。今年に懸ける思いは強い。一日でも早くピッチに立てるようアピールし、結果を出す」。移籍前から大きく意識を変え、つけた自信を胸に、勝負の年に臨む。