ロイター通信などによると、トルコ司法当局は13日、最大都市イスタンブールのナイトクラブが襲撃された乱射事件をほう助した疑いなどで、中国籍のウイグル人2人を拘束した。今月1日に起きた事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出していた。

 報道によると、拘束されたオマル・アシムとアブリエジ・アブデュハミティ両容疑者は中国籍ウイグル人で、「武装テロ組織」に参加していたことも容疑の一つという。トルコ・メディアによると、これまで事件に関連して35人が拘束されている。

 事件では、数百人の客が年明けを祝っていたイスタンブールのナイトクラブで男が銃を乱射し、39人が死亡し70人近くが負傷した。現地報道などによると、逃走中の容疑者は昨年に中央アジアのキルギスからトルコ入りしていたが、トルコのカイナク副首相はウイグル人の可能性があると言及している。

 ISは今回の事件について出した犯行声明で、トルコ軍が隣国シリア北部でISを標的にした軍事作戦を続けていることに対する報復だと主張した。

 ISは中東のイラクやシリアなどを主要拠点としてきたが、中国西部の新疆ウイグル自治区出身のウイグル人も次々と組織に加わっているとの情報がある。

 また最近では、ウイグル人が中国政府の抑圧的政策に対抗するため実戦経験を積む狙いで、ISの仲介を得て、東南アジアの国々でテロに加担するケースも増えているという。【大前仁】