北上市立花の市立博物館の改修工事が終わり、同市和賀町に新設された同博物館和賀分館とともに22日、開館した。

 同博物館は、県南地方の総合博物館としては初めて1973年に開館。北上川流域の自然や文化を紹介するのを主眼に約1万点の資料を展示していたが、「ほかにも博物館ができ、北上川流域全体を対象とする意義が薄れた」として、同市の文化を紹介する展示に焦点を絞って改装した。

 平泉に先立つ仏教文化の成立をみたとされる「国見山廃寺」や、蝦夷(えみし)と呼ばれる人々が暮らした「江釣子古墳群」、北上川の舟運の様子など六つのテーマを立てて土器や武具などの展示を展開している。

 また、同市の極楽寺に伝わる国重要文化財の仏具「銅竜頭」4点=写真=も展示。竿(さお)の先にさして使われたとされ、まとまっての展示は初めてという。

 和賀分館は同市役所和賀支所の空きスペースを利用。約440平方メートルの広さに、旧石器時代から現代までを通史の形で紹介している。国体開催に合わせ、本館、分館、鬼の館、利根山光人記念美術館は、10月26日まで入場無料となる。【和泉清充】