紀宝町立井田小(同町井田)の6年生18人が、近くのウミガメ公園前の七里御浜海岸からアカウミガメの子24匹を放流した。同小は町が委嘱するウミガメ保護監視員の協力を得て1987年から町内の海岸で産卵された卵の保護に取り組み、命の大切さを学んでいる。町内で産卵が確認されない年が続き、児童の放流は3年ぶり。

 7月7日の産卵で海岸から小学校のふ化場に移した卵72個は無精卵だったが、同25日の産卵で公園のふ化場に移された卵83個から9月8日以降、27匹がふ化。このうち甲長4・5センチほどに成長した24匹を放流した。

 児童たちは監視員から「子ガメに海岸をはわせてから海に放して」と注意を受けた後、波打ち際から約1メートル手前に1匹ずつそっと置いた。子どもたちだけでなく町民らも見守る中、子ガメは真っすぐに海を目指し、白波の中に消えていった。

 仲篤貴(あつき)さん(11)は「命の重さを感じた」、奥咲来(さくら)さん(11)は「無事に大きく育ってほしい」と話した。【汐崎信之】

〔三重版〕