彼岸の中日の22日、京都市左京区の三千院で恒例の秋季彼岸会「金剛界曼荼羅供(まんだらく)法要」が営まれた。堀澤祖門(そもん)門主が導師役を務め、曼荼羅が掲げられた宸殿(しんでん)であった法要では、経文などに独特の旋律や抑揚を付けた声明(仏教音楽)が唱えられ=写真、参列した約70人を魅了した。

 秋季彼岸会は、大原の三千院に古くから伝わる伝統行事。曼荼羅に描かれた諸尊諸仏を供養するため唱えられる声明は、調べの荘厳さと優美さで「天台声明の華」とも称されている。

 小雨の降る境内に僧侶らが唱える声明が響きわたり、参拝者らは悠久の調べに耳を傾けていた。【岡崎英遠】

〔京都版〕