札幌市宮の森ジャンプ競技場で今週末に行われるスキージャンプ女子のワールドカップ(W杯)札幌大会に、下川商高2年の瀬川芙美佳選手(17)=名寄市=と五十嵐彩佳選手(17)=福島県郡山市出身=が出場する。高校の5学年先輩で、W杯上位を争う下川町出身の伊藤有希選手(22)=土屋ホーム=に憧れる2人は、伊藤選手と同じ舞台への初挑戦に「楽しみたい」と意欲を燃やす。

 瀬川選手は5歳上の兄の影響で小学2年のとき下川ジャンプ少年団に入った。故障による浮き沈みがあったが、昨年9月にW杯下部の国際大会で徐々に結果を出し、12月の名寄ピヤシリ大会は伊藤選手らW杯常連組4人に次ぐ5位に入り、初のW杯代表を射止めた。

 「同い年だが、お姉ちゃんのように頼れる」と慕う五十嵐選手と競い合うように力を付けてきた。

 W杯について「初めてで不安だが、有希ちゃんに『楽しんで』とアドバイスされた。楽しみながらしっかり飛びたい」と話す。

 五十嵐選手は、複合選手だった父の影響で小学3年で競技を始めた。充実した競技環境を求めて中学生のときから下川町で寮生活を送る。「ホームシックもあったが、ジャンプがうまくなりたくて考える暇もなかった」と振り返る。成長著しく、初のW杯に「笑顔で終われるように」と臨む。

 最初の関門は13日の予選。2人は「有希ちゃんと五輪に出たい」と口をそろえ、夢への一歩を踏み出す。【江連能弘】

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 ◇最年長選手が闘志

 ○…W杯札幌大会の日本代表12人のうち、札幌市を拠点に練習する茂野美咲選手(30)=CHINTAI=はただ一人の30代。2015年は4月に自動車事故に遭って出遅れ、不振が続いたが、昨夏から復調してきた。これまでW杯を経験してきた20代の選手が落選し、代表の半分が10代と大幅に若返る中、「年齢を重ねた分の経験がある。三十路の意地を見せる」。目標の18年平昌五輪へ「アピールし、チャンスをものにしたい」と闘志をみなぎらせた。