富士山麓(さんろく)の富士宮市原地区の住民で作る「ふじのくに美しく品格のある邑(むら)『白糸の里』」(渡辺勝会長、会員約180人)は2月25日、地元の「平成棚田」と呼ぶ水田地帯を舞台に初めて「富士山白糸平成棚田竹灯籠(とうろう)祭り」を開催。インターネットの「クラウドファンディング」で賛同者に寄付を呼びかけている。

 県富士農林事務所によると、原地区周辺はかつて牛馬も入れない小区画の不整形農地が多くあった。県営事業で1987年から約20年かけ、整地や用排水路、農道を整備し、約115ヘクタールが近代的な「平成棚田」に生まれ変わった。富士山の眺望と豊かなわき水に恵まれ、構成資産の白糸ノ滝に近い。県景観賞優秀賞なども受賞し、ウオーキングイベントなどでにぎわっている。

 祭りは、農村環境の保全に理解を求め、特産の「白糸コシヒカリ」「水かけ菜」をアピールするのが目的。富士山の日(2月23日)にちなみ、地元の竹林から竹を切り出し標高に合わせた3776本の灯籠で棚田をライトアップ。農産品の販売やステージイベントも計画している。事務局の宇居邦明さん(63)は「農業を続けられる喜びと感謝の気持ちを表したい」と話す。

 資金集めは、50万円を目標に開催当日夜まで実施中。トイレや機材のレンタル料、ステージの設置費などに充てるという。賛同者には、3000円で富士山や平成棚田のポストカード、1万円で白糸コシヒカリなどを贈呈する。クラウドファンディングのURLはhttp://japangiving.jp/p/5222。【高橋秀郎】