かつて愛知の繊維産業を支えた「ガラ紡」の技術で、カンボジアの貧困地域の生活を向上させようという活動が進められている。この取り組みにジャーナリストの池上彰さんが賛同し、22日、名古屋大の東山キャンパス豊田講堂(名古屋市千種区)でチャリティー講演会を開く。【太田敦子】

 現地で支援活動を行っているのは、神奈川県出身の古澤敦さん(47)が代表を務めるNPO法人「カンボジアコットンクラブ」。地雷が多数埋まるバタンバン州で地元の女性たちを雇用して綿花を栽培し、ストールなどを生産している。まもなくオリジナル商品の販売を開始する予定。

 活動の要となったのが三河地方で発展したガラ紡と呼ばれる和式紡績機。戦後、大規模な洋式機械に押され国内では衰退したが、紡績業に携わってきた豊橋市の職人たちが資料を基に機械を復元し、現地スタッフに技術指導して生産にこぎつけた。

 しかし工場が区画整理で移転を余儀なくされたり強盗に襲われたりと、現地での活動は困難が続いている。古澤さんを学生時代から知る池上さんが窮状を聞き、協力を申し出たという。

 講演会は名古屋ウエストライオンズクラブが主催。「世界の中の日本人〜綿から見る資本主義とその未来〜」と題して、池上さんが世界の貧困や格差などを解説する。午後2時開演。事前申し込みと活動支援のための寄付が必要で、問い合わせはメール(cambodiacottonclubjapan@gmail.com)で。