明治時代以降、現在の紀の川市や岩出市などから米国に渡った人々の暮らしぶりを伝える手紙や写真など約200点を集めた企画展「那賀地方からの米国移民」が、紀の川市歴史民俗資料館(同市東国分)で開かれている。那賀移民史懇話会と紀の川市教委の共催で、15日まで。無料。

 明治時代の那賀地方には、私塾で学んだ青年らの影響を受け、早くから海外に目を向けて移民となった人が多かった。その子孫たちは現在もさまざまな資料を保管しており、同懇話会が収集を続けている。

 会場には、米国で日本人移民のリーダーとなった湯浅銀之助の親族宅から見つかった送金明細や葬儀の写真、渡米の心得をまとめた冊子など、当時の苦労を伝える品々が並ぶ。祖父が移民だった同懇話会の梅田律子事務局長(67)は「移民の歴史は想像以上に広がりや深みがあることを知ってほしい」と話している。【成田有佳】