都城市乙房町の平田地区で9日夜、竹でやぐらを組み、門松やしめ縄を持ち寄って焼く伝統行事「おねっこ」があった。住民は赤々と立ち上る炎を囲み、竹が「ポン、ポン」とはじける音に耳をすましながら、今年1年の無病息災を祈った。

 「おねっこ」は地元の方言で、正月に行う火祭り、鬼火焚(た)きの意味。特大のモウソウ竹を中心に、唐竹などでやぐらを組み、竹が燃える音が災厄の鬼を払うとされ、旧薩摩藩ゆかりの地に古くから伝わる。

 この日は、自治会役員らが地区内の田んぼに昨年12月に仕立てた高さ約15メートルのやぐらに、厄年の人や数えで7歳になる子供が火を入れた。主催した同地区公民館の松原順一館長(69)は「住民が明るく健康に過ごせる年になってほしい」と話していた。【重春次男】