富山市北代の北代縄文広場で、2010年度から続いていた竪穴住居などの修復工事が今年度完了し、解説会が13日、開かれた。

 明治時代に遺跡が見つかり、1984年に国史跡に指定。竪穴住居5棟とかやぶきの高床式倉庫1棟を、縄文時代にあったと思われる技術で復元し、99年にオープンしたが、雨漏りや地下水などで木材の腐敗など老朽化が進み、発掘調査に基づき修復した。

 建物の長寿命化を図るため、最新技術を採用。特殊な防湿シートを使用したり、屋根土の崩落防止のため樹脂製の型枠を用いるなどした。市埋蔵文化財センターは、定期的に管理すれば、15〜20年は現状を保てると推測する。

 一方で、土間は、何種類かの土を混ぜてたたいて固める縄文時代からあった手法で修復した。現代と太古の技術をミックスさせ、実験で検証しながら建築や鉱物、木材など各方面の専門家が議論し精度を高めてきた。

 解説会では、同センター学芸員の小黒智久さんが参加者約20人に、最後に工事した竪穴住居「第70号住居」を中心に説明。二つのいろりがあり「普通の住居ではなく、呪術など特別な目的があった建物と考えられる」などと語り、「数千年前の技術を学んでください」と呼びかけた。

 広場は入場無料。問い合わせは同センター(076・442・4246)。【青山郁子】