特集展示「追慕抄 九條武子」が京都市下京区の龍谷大学龍谷ミュージアムで開かれている。九條は京都女子大設立に尽力した歌人で、「大正三美人」とも称された。幼少から40歳で急逝するまでの歩みを、肖像写真や自筆の和歌、日本画など約80点でたどっている。2月19日まで。

 九條武子は西本願寺の第21世明如(みょうにょ)宗主(しゅうしゅ)の次女として1887年に誕生。男爵・九條良致(よしむね)と結婚後は、京都女子高等専門学校(現・京都女子大)の設立に携わった。一方で、歌集の出版や、日本画家・上村松園(しょうえん)に手ほどきを受けるなど、芸術面でも才能を発揮した。1923年の関東大震災では自らも東京で被災しながら救援活動に関わり、被災児童救済施設の創設などにも尽くし、敗血症のため28年2月に亡くなった。

 会場には武子が着たドレスの複製も展示している。ミュージアム学芸員の和田秀寿さん(55)は「活動だけ見ればとてもお嬢様と思えず、実家では『サル』と呼ばれるほどアクティブだった人。小説に書かれたりもしているが、今回は史実のみを展示した」と話す。

 午前10時〜午後5時。一般500円、65歳以上・大学生400円、高校生300円。17、23、30日と2月13日休館。問い合わせは龍谷大龍谷ミュージアム(075・351・2500)。【国本ようこ】

〔京都版〕