明治時代の農業指導を縁に、秋田県潟上(かたがみ)市の中学生ら15人と、都城市山田町の生徒ら50人の交流会が12日夜、同町の研修施設「かかし館」であった。潟上市の生徒らは郷土料理などで歓待を受け、方言ゲームで親睦も深めた。

 潟上市出身で明治期の農業指導者、石川理紀之助(りきのすけ)(1845〜1915年)ら8人が1902年の半年間、私財を投じて旧山田町の困窮する農民らに農業指導や生活改善を支援したのを縁に、両市は相互交流を続けている。

 住民らでつくる「山田地域づくり推進協議会」が企画。一行はこの日、秋田から宮崎に到着し歓迎会に参加した。住民が石川翁の偉業をたたえて活動を表現する劇を披露したほか、生徒たちは都城の方言を使ったクイズ、カルタ取りを楽しんだ。

 潟上市立羽城中2年の菅原稜希(いずき)さん(14)は「遠く離れた山田町で石川翁が尊敬されているのに感動した」と話した。【重春次男】