スマートフォンやタブレットが広く普及していますが、大人だけに限った話ではありません。今や小中学生でも使いこなせて当たり前。高校生にもなれば、ほぼ全員が所持しています。実際、緊急時の連絡手段として持たせておくママやパパも少なくないでしょう。とはいえ、やはり何かトラブルに巻き込まれてしまわないか心配…。そんな不安を解消してくれるフィルタリングサービスの利用率が低下しているようです。

インターネット利用時間、10〜20代が断トツ

昨年7月に総務省が発表した、「平成27年度版 情報通信白書」では、年代別のインターネットの利用時間の平均を掲載しています。詳しい結果は、以下のとおり。

◇インターネットの利用時間(平日)
・10代→109.3分
・20代→151.3分
・30代→87.6分
・40代→82.5分
・50代→68.0分
・60代→32.2分

◇インターネットの利用時間(休日)
・10代→180.5分
・20代→194.9分
・30代→101.7分
・40代→82.9分
・50代→73.7分
・60代→33.5分

上記の結果を見てわかるように、10〜20代のインターネット利用時間は、ほかの年代に比べ、圧倒的に多いことが判明。インターネットに触れる時間が長ければ長くなるほど、事件や犯罪に巻き込まれる可能性も高まりますが、未成年のインターネット利用を制限するフィルタリングサービスを利用している人はどれくらいいるの?


スマホ利用増の一方でフィルタリングサービス利用率は減

本調査では、18歳未満の子どもがいる世帯を対象に行った、フィルタリングサービスの利用率(フィーチャーフォン・スマートフォン別)についても結果を公表しています。

◇フィルタリングソフト・サービスの利用率(フィーチャーフォン:433名)
1位)利用している(54.3%)
2位)利用したことはない(21.9%)
3位)一時利用していたが、現在は利用していない(15.9%)
4位)利用しているかどうかわからない(7.9%)

◇フィルタリングソフト・サービス利用率(スマホ:1670名)
1位)利用したことはない(42.7%)
2位)利用している(35.4%)
3位)利用しているかどうかわからない(11.2%)
4位)一時利用していたが、現在は利用していない(10.6%)

この結果から、フィーチャーフォン(ガラケー)を利用している家庭では、半数以上がフィルタリングサービスを利用しているのに対し、スマホを持たせている家庭では、35.4%と大きく差がつきました。

また今回は、「利用しているかどうかわからない」という回答にも着目。子どもがサイバー犯罪などに巻き込まれるニュースが多く流れているにもかかわらず、フィルタリングサービスの利用状況を把握せず、子どもに携帯電話を持たせる家庭が意外に多い印象。保護者としての危機管理が、少し薄れてきているということでしょうか。


フィルタリングサービスのメリットとは

今の時代、インターネットに触れないでいることが難しいというのが正直なところ。とはいえ、子どもの安全を守ってあげられるのは、身近にいる大人、つまりママやパパですよね。まずは、フィルタリングサービスについて詳しく知ることが大切。フィルタリングサービスを利用するメリットとはいったい?

特に、小学校高学年〜中学生くらいになれば、親に見られたくないと思うのは自然なこと。そんな時こそ、フィルタリングサービスの出番。その都度いちいちチェックするのではなく、初めから危険なサイトや不適切なサイトにアクセスできないようにすることで、トラブルの芽を摘むことができます。

しかし、Wi-Fiを利用することで、フィルタリングの穴をつくことができてしまうのが難点…。キャリアごとに行っているサービスだけでなく、家庭の状況に合わせて様々なサービスを組み合わせておくと安心かも?

親の目が届きにくいのをいいことに、危険だとわかっていても、ついつい好奇心で…なんてことも珍しくありません。個人情報の流出やリベンジポルノなど、サイバー犯罪に巻き込まれる被害者が低年齢化している昨今。出来る限りの対策をしておいて損はないのではないでしょうか?
(文・明日陽樹/考務店)
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