毎日のようにイヤホンで、長時間音楽を聴いていて、「最近耳の中がカユい、痛い」「耳掃除をしたら、赤や黒色をした耳垢がとれる」。こんな症状が出ている人は、もしかしたら、耳の中にカビが生えているかも。耳の中にカビが生え、そのまま放っておくと、難聴を引き起こす恐れのある「外耳道真菌症」(がいじどうしんきんしょう)という病気をご存じですか?

カナル式は特に注意! 気密性の高さが菌を繁殖させる原因に

カナル式(耳の穴の中にねじ込むようにして装着する形のイヤホン)のような気密性の高いイヤホンを長時間使用していると、使用している間は、耳に栓をしているようなもの。耳の通気が悪くなるため、耳の中が蒸れ、カビが繁殖しやすい状態に…。

また、普段から頻繁に耳かきや、綿棒を使う人も要注意。耳が元々持っている自浄作用が弱っている場合があるようです。また耳掃除をする際に、耳の中を傷つけてしまうと、その傷からカビの菌に感染してしまうのだとか。耳掃除は1〜2週間に1回程度で十分と言われています。

カビが生えるとどんな症状が出るの? 治療法は?

外耳道真菌症になると、冒頭で書いた症状の他、耳だれが出たり、耳垢や耳だれが臭う、耳の聞こえが悪くなるなどの症状がでるようです。当てはまる症状があったら、耳鼻咽喉科を受診することをオススメします。

外耳道真菌症の治療は、耳の中で繁殖しているカビの種類を特定して、カビをしっかり取り除き消毒することです。菌を顕微鏡レベルで取り除くようなので、1回の診察で終わることはなく、治療は1カ月〜数カ月の長期間になる可能性があります。よくなったと思っても再発しやすいので、しっかり病院で治療してもらうことが必要です。

カビが生えないようにするにはどうすれば…?

もっとも大事なことは、耳の中を換気させてあげること。1時間に一度はイヤホンを外し、耳を休憩させてあげることが良いそう。また、長時間音楽を聴く場合は、イヤホンではなく、ヘッドホンで聴くようにすると、耳の負担が少なくなるといいます。

カビを放置して、難聴になってしまわないように、普段から耳の状態を気にしてあげて。耳をいたわりつつ、楽しい音楽ライフを送りましょう!
(文・山本健太郎/考務店)