【京都国際映画祭・阿部寛/モデルプレス=10月16日】13日から京都府で開催された「京都国際映画祭2016」のクロージングセレモニーが16日、行われた。同式典をもって、4日間にわたる映画祭が閉幕した。

◆阿部寛が「三船敏郎賞」を受賞

パーティーの中では、戦後の大スター三船敏郎の名前を冠した「三船敏郎賞」の授賞式も開催。同賞は、国際的な活躍が期待される俳優を表彰するもので、同映画祭第1回目から開設された。これまでには、役所広司、仲代達矢が受賞。3回目となった今回は、俳優の阿部寛が選ばれた。

受賞のコメントを求められた阿部は、「本当に嬉しいです」としみじみ。「三船さんの作品は何本も見させて頂きましたし、その中の2本はドラマ・映画でリメイクさせていただき、1本は三船さんの役をやりました。今の若い俳優も、三船さんの作品を見て色々なことを吸収させていただいています」と粛々と語った。

さらに、自身が海外の映画祭に行ったときのことも振り返り、「外国で日本の映画が認められる難しさ、世界にどんどん出ていかなきゃ行かなきゃいけないことを海外の人から聞き、自分もそうなればいいと思います。僕もその力になれば嬉しいです。外国人の役はやるんですけど(笑)、向こうの作品にどんどん携わりたいし、日本の映画を出していきたいです」とも告白。

「本当にもらっていいのかなとも思いますけど、本当にこの賞を貰えたことは僕の人生のいい経験になりましたし、これをバネにしないわけにはいかないので、これからも頑張ります」と意気込みを新たにした。

◆高島礼子がサプライズ登場「本当に感慨深い」

また、女優の高島礼子がサプライズ登場。同日に行われたクロージング作品『残されし大地』のトークショーにも参加しており、「(同作の)ジル・ローラン監督は今年3月に起こったベルギーのテロで亡くなれられましたが、生前京都が大好きだったと聞いております。なので、今回この京都国際映画祭で上映できたことに喜んでくれたと思っております」と思いを馳せた高島。

そして、4日間の映画祭を振り返り、「改めて感じたのは、多くの寺社仏閣が残っている京都で、たくさんの大作がたくさん生み出されてきた京都で、映画まみれになるのは本当に感慨深いです」と感無量の様子。「映画だけでなくアートにも光をあてているこの京都国際映画祭。来年、再来年もさらなる活躍がなされることが期待されます。今回は、素晴らしい映画祭にご招待いただき光栄に思っております」と結ぶと、会場からは大きな拍手が送られた。

◆3回目の開催「京都国際映画祭」

同映画祭は、「京都映画祭」の伝統と志を引き継ぎながら、新たな映画文化の創造をはかるべく2014年より開催。3回目となる今回は『京都上ル上ル(あがるあがる)』をキャッチコピーに行われた。

今年は、女優の名取裕子がアンバサダーを担当。「大役を仰せつかって緊張しますが、大好きな京都から大好きな映画を世界に発信できることが嬉しいですね」と映画祭への喜びをあらわにしていた。

◆世界遺産・二条城で幕開け

オープニングセレモニーは、世界遺産・二条城で開催。セレモニーが行われた二条城は、厳かな空気が漂いつつも、笑いも起こる和やかなムードに包まれた。

「牧野省三賞」授賞式も同時に行われ、篠田正浩氏が受賞。篠田氏は「私が映画界に入って最初に頂いたのは京都市民映画祭でした。そして、今現役を引退して執筆活動をしておりますが、映画の事を忘れたことは一時もありません。私の生涯で賞をいたいただくのは今日が最後だと思います。映画はその時代の新しい担い手の手にかかっています。若い人が頑張ってください」とエールを送った。

なお、オープニングセレモニーの前には、同映画祭に出品された作品の出演者たちの囲み取材を実施。俳優・アーティスト・お笑いタレントなど、豪華な面々が集結した。

◆舞台挨拶など様々なイベントを開催

映画祭期間中には、よしもと祇園花月やイオンモール京都桂川など各地で映画の上映と舞台挨拶を開催。『Bros.マックスマン』に出演する竜星涼・内田理央、『愛MY〜タカラモノと話せるようになった女の子の話』に出演するNMB48の上西恵、門脇佳奈子、『A.I.love you』に出演する森川葵、上杉柊平、『ホラーの天使』に出演する葵わかな、NMB48矢倉楓子などが観客を沸かせた。

さらに、イオンモールKYOTOでは、様々なメディアでレギュラーや連載、ファッションブランド「PUNYUS」プロデュース、Instagramフォロワー数日本一…など、多方面で活躍する渡辺直美のワールドを楽しむことができるイベント「渡辺直美展 Naomi’s Party」が展開され、渡辺本人もトークショーに出席。

様々なクリエイターに扮してインタビューを受ける企画が人気を集めているロバート秋山竜次が、トータル・ファッション・アドバイザーのYOKO FUCHIGAMIとしてファッショントークイベントを行うなど、新たな才能を感じることができる催しも反響を呼んだ。

ほか、京都市役所前広場、元・立誠小学校、西本願寺・伝道院などでは数々のアートを展示。秋の彩りへと移り変わる京都から世界に向けて、「映画もアートもその他もぜんぶ」を発信した。(modelpress編集部)