レアなのにオトク過ぎ! イスラエル料理店「シャマイム」の食べ放題コースをほおばる【東京・江古田】

世界三大宗教の聖地、イスラエル

アラブのイスラム教国家に囲まれた国、イスラエル。迫害を受けてきたユダヤ人が第2次大戦後に作った新しい国だ。

イスラエルが建国されてからまだ70年弱。なのに歴史は相当に古い。というのも、イスラエルはユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三大宗教の聖地が集まる、世界史のルーツともいえるすごい地域なのだ。

中でもキリスト教の聖地はイスラエル国内にたくさんある。それは、イエス・キリストが処刑された地に建てられた聖墳墓教会のあるエルサレムのほか、マリア受胎告知で知られるナザレ、イエス生誕の地ベツレヘムなどだ。

黄金ドームが美しい「岩のドーム」はエルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地。予言者ムハンマドが天使を従え天馬に乗って昇天した地メッカ、メディナに続くイスラム教第三の聖地なんだとか。

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「嘆きの壁」はエルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地。岩のドームがあった場所にかつてはユダヤ教の教会があったが、西暦70年にローマ軍によって破壊されてしまった。ユダヤ教の教会再建を信じる信者たちは、嘆きの壁にぴったり顔をつけ、聖書を片手に祈りを捧げている。というか、まさに嘆いている。

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あるのは宗教の聖地だけではない。国の西側のヨルダンとの国境には世界で最も塩分濃度の高い湖、死海があり、泳がなくても沈まずずっと浮いていられる。こんな場所、世界広しといえども、おそらくここしかない。

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ちなみに、イスラエルの現地写真は世界6大陸を旅する様子を綴ったブログ「無職旅」の作者、油やさんに許可を得てお借りした。世界130カ国を回った彼の行動力には舌を巻く。ぜひご覧あれ。

特徴はスパイシー&ヘルシー

さて、記事のマクラはこのぐらいにして、そろそろ本題。古代、ユダヤ人は迫害を受け、中東やヨーロッパ、そしてアジア、アメリカ大陸へと散らばっていった。世界各地にコミュニティーを作り、それぞれの地で独自の文化を育んで来た。そんな流浪し続けたユダヤ人だけに、彼らが建国したイスラエルの料理といっても、どんな料理が出てくるのか、なかなか思いつかないのではないのだろうか。

日本大学芸術学部や武蔵大学といった大学の集まる若者の街、江古田にイスラエルレストラン「シャマイム」がある。イスラエル料理はどんなものなのか。試食し、レポートしてみる。

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最寄駅は西武池袋線の江古田駅だ。区でいうと練馬区。

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駅からものの1、2分のごちゃごちゃした駅前の繁華街の雑居ビルの2階にその店はあった。知っていなければなかなかわかりにくい入り口。ちなみに、看板向かって右側の緑は中東地域の基本的な農作物であるオリーブだ。

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アルファベットで書いてある店名の上の文字はイスラエルで使われているヘブライ文字。左右の六角の星はユダヤ教やユダヤ民族を象徴するダビデの星というものだ。

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階段を上っていくと……。

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青くて小さな扉がひとつ。扉の上には店名が小さく書いてある。え、ここでいいの?

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中に入るとこぢんまりとしつつも青と白を基調にしたぬくもりのある店内であった。

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窓側にはやはり6つ角の星の装飾が。

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店長で、イスラエル出身の北岡タルさんは話す。

このお店は1995年に開店しました。イスラエル料理はハーブとスパイス、いろんな種類の野菜を材料にして作ります。ヘルシーなのでかなり女性に人気ですね。ただ、いわゆる「伝統的なイスラエル料理」というのはないんですよ。世界各国からやってきたユダヤ人の文化的な背景はバラバラなので。もちろん土地柄も料理に影響を与えています。日本にイスラエルレストランは数えるほどしかありません。だから、日本に住んでいるイスラエル人や、観光で日本に来たりしたイスラエル人が結構訪ねてきてくれます。


北岡さんによると、イスラエル人は若い頃、長旅をするのが一般的だという。

イスラエルでは兵役制度があり、男性は3年間、女性は2年間、軍隊に行きます。兵役を終えたらあとは自由の身だから、インドや東南アジア、南米、日本や中国といった国を旅してから就職するというのが普通なんです。


話を聞いていると、そうやって長旅を続けているうちに、このお店にふらっとやってくるイスラエル人が多いのだろうということが想像出来た。

濃厚なホムス入りピタパンサンド

注文したのはすべておかわり自由の食べ放題メニュー。そもそもこの食べ放題メニューが相当オトクだと耳にしたのでぜひ試してみたいというのがあった。料金は1人2,400円。

ではさっそくその中身を紹介してみよう。オーダーをすると、まずテーブルいっぱいに料理が並べられる。

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上から時計回りにピタパン、トマトとひよこ豆スープ、マッシュルーム&オニオン、キャロット&パセリ、キャベツ&ディル。フライドポテト、イスラエルサラダ、ファラフェル(粗挽きひよこ豆とハーブをミックスして揚げたもの)とハーブチキン。シシカバブセット(ラムのミンチとハーブ&スパイスの串焼きグリル)とマジャドラライス(レンズ豆ライス)。真ん中の左はトマト&ガーリックのサラダ、同じく右はホムス(ひよこ豆のペースト)。

色とりどりで、なかなか壮観な眺めである。

では、ピタパンにはさんで食べてみることにしよう。

まずはホムスをナイフでとって、

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ピタパンの中に塗り込みます。

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その後、にんじんなど、サラダを入れて行って、

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最後はファラフェルを挟んで、

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ピタパンサンドのできあがり。

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いただきます。

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ホムスを塗り込んだためか、味が断然濃厚になっておいしい。マヨネーズのようだが、元はひよこ豆だけにマヨネーズよりもヘルシーだ。

というかそもそも、ファラフェルにしても他の野菜にしても野菜ばかり。満腹以上に食べたのに、多種多様な野菜をベースにした料理が多かったせいか、全然胃がもたれないヘルシーな食べ応え。

これはいいぞ。

シシカバブをおかわり!

次はスープ。

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トマトとひよこ豆の入ったスパイシーな味は、以前『メシ通』でも僕がリポートしたハンガリー料理のグヤーシュに似ていて美味しかった。そういえばハンガリーにもユダヤ人がいたはずだが、ルーツは同じなのだろうか。

この後、シシカバブセットをマジャドラライスとともにかっ込む。これは先ほどまでのヘルシー路線と違ってガッツリ系の味。

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昨年『メシ通』でイラン人店主のやっているエスニック居酒屋さんを紹介したが、そこで出された羊肉の串と同じ味がした。これはグッとアラブ風というかペルシャ風の味だ。

味や素材が違って、これまた美味い。ってわけで北岡さんに改めて肉だけおかわりをリクエスト。なんせどれだけ食べても一律料金なのである!

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やったー。また食うぞー。

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そして最後、残ったホムスはフライドポテトに塗って食べた。

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やっぱりこのホムス、コクがあって最高にイケる。毎日でも食べたい。

「まだピタパンどっさりありますよ。どうです?」と北岡さん。

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スミマセン! 中年の胃では、これくらいのキャパが限界です……。

すっかり満腹です。ごちそうさま。

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イスラエル料理を食べて思ったのは、世界中からやってきた各国出身のユダヤ人の文化を縦糸に、中東の土地や自然を横糸にして作りあげられたハーモニーのような料理だということだ。

ここでは紹介しなかったが、お店ではワインやビールなどのアルコールもたくさん種類がある。また月末はベリーダンスを見ながら食事を楽しめるようだ。

コスパが高く、ヘルシーなイスラエル料理、みなさんも食べに行ってみてほしい。

お店情報

シャマイム

住所:東京都練馬区栄町4-11 TMビル2F
電話番号:03-3948-5333
営業時間:月曜日17:00〜翌0:00(料理LO 23:00 ドリンクLO 23:30)
火曜日〜日曜日・祝日・祝前日: 11:30〜翌0:00(料理LO 23:00 ドリンクLO 23:30)
定休日:なし
ウェブサイト:http://www.shamaimtokyo.com/

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:西牟田靖(にしむたやすし)

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1970年大阪生まれのノンフィクション・ライター。多すぎる本との付き合い方やそれにまつわる悲喜劇を記した自著「本で床は抜けるのか」(本の雑誌社)を2015年3月に出版。主な著書は「僕の見た大日本帝国」「誰も国境を知らない」など。

Twitter:@nishimuta62

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