JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

「角打ち」って何? という方へ

こんにちは。三度の飯も大好きですが、それ以上に美味しいお酒に目が無いメシ通レポーターの桂です。

そして今回のテーマは大好きなお酒が思いっきり堪能できる博多の「角打ち」を取り上げたいと思います。

プライベートでもよく「角打ち」に行くのですが、こんなところに「角打ち」があったのか! と思わせるお店が今回お邪魔する「住吉酒販」です。

ところで、「角打ち」って言葉、全国的には通じない単語なんですね。ここ福岡ではビジネスマンの日常会話に頻繁に登場しますし、東京でも通用した記憶があるのですが、どうやら全国区ではないようです。

「角打ち」を簡単に説明すると、「酒屋さんの店内にあり簡単なおつまみも食べることができる立ち飲みスペース」です。

そう、人々のオアシスであり、美味しいお酒をいただきながら見知らぬお客さん同士、会話を楽しむという日本の酒文化に無くてはならないスペースなのです(断言)!

この立地環境は博多ならでは!

さて、「住吉酒販」ですが、場所がまたすばらしいところにあります。

出張族や博多駅を利用する通勤客にとってこの上なく利便性の高い、駅の土産物コーナーの中です。

JRと地下鉄あわせて1日の乗降客数20万人近くを誇る九州の玄関口博多駅の中ですよ、おとーさん!(誰?)

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

博多駅筑紫口(新幹線口)の改札を出てすぐのところにある、JR博多駅のみやげもん市場。ここの入り口から少し奥に進んでいき、福岡銘菓が並ぶ土産物店を横に見ながらさらに奥へ進むと、

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

左手に一升瓶がずらりと並んだ酒屋さんがあります。この奥が「角打ち」となっており、店頭に並んでいるお酒をその場で飲むことができる、まさに都会のオアシス的なスペースなんですね。

さっそく店内へ。目につくのは所狭しと並べられた九州の地酒や焼酎

もちろん、酒屋さんですから棚にはお酒がずらり。

ほぼすべてが九州の地酒や焼酎なのですが、九州人の私ですらこんなに九州のお酒があったとは知りませんでした。酒好きとして深く反省いたします。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

店長の松窪さんに聞いてみたところ、

九州と言うと一般的には焼酎のイメージが強いのですが、実は日本酒も豊富です。日本酒の名産地と言われている新潟や東北方面に引けを取らない美味しい日本酒がたくさんあるんですよ。


とのこと。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

「角打ち」コーナーは花札で清算するシステム

ということで、さっそく九州の地酒を「角打ち」コーナーで味わうとしましょう。

カウンターに陣取ると、まずは10枚の花札が手渡されます。

お酒やおつまみを注文する際にはこの花札で支払い、会計時は使用した花札の枚数で清算するシステムです。料金は札1枚324円換算です。例えば札5枚使ったら324円×5枚=1,620円ですね。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

もし、最初に渡された花札の中に「月見で一杯」や「花見で一杯」等の「役」があると、日本酒1杯サービスとのこと!

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

メニューにはこのように、花札の枚数が料金代わりに表示されています。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

それでは早速この「名物イロハニ升」を注文。(札3枚 ⇒ 972円)

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

升の中に4つの小さなグラスが並べられ、それぞれ風味や味の異なる4種類のお酒を楽しむことができるメニューです。

飲んでいる途中でどのグラスがどのお酒だったか忘れないように、升にはイロハニの文字があり、それぞれの場所に応じたグラスに注がれたお酒は分かりやすいように目の前に置いて飲むことができるのです。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

イの「六十餘洲」は長崎県東彼杵郡波佐見の今里酒造で作られた純米吟醸酒。甘味がクセになりそうな味で、しっとりとした飲み口です。

ロのラベルがカワイイ「nonal」は「ノーナル」と読みます。これは博多弁の「のうなる(=無くなること)」にかけており、美味しすぎてすぐに瓶が空いてしまうことから名付けられたそう。キレがあって芳香な香りを楽しめる逸品です。ちなみに、この「nonal」は住吉酒販オリジナル商品とのこと。
ハの「花の露」、

ニの「旭菊」ともに個性のある味わいで、
こんなにおいしい日本酒を一度に飲み比べたのは初めてではないかなと。店の入り口前をせわしく通りすぎる人々を目にしながらゆっくりと流れる店の奥の空間で、実に贅沢な時間が過ぎていきます。

美味しい九州産の日本酒には同じく九州産のおつまみを

さて、飲んでばかりじゃ食レポになりません。次はこのお店自慢の酒に合うおつまみをオーダーしてみましょう。おつまみにもいろいろあって目移りするのですが、まずは鶏皮ポン酢。博多の鶏肉専門店「とり祥」のものです。ゆず胡椒のアクセントが鶏皮のうまさを引き立てます。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

▲鶏皮ポン酢(札1枚 ⇒ 324円)

次は熊本県の玉名牧場のチーズ3種盛りです。日本酒とチーズって意外と合うんですよね〜。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

▲チーズ3種盛り(札3枚 ⇒ 972円)

そしてもう1品、まぼろしの厚揚げ。佐賀県鹿島市、三原豆腐店のものです。

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▲まぼろしの厚揚げ(札1枚 ⇒ 324円)

ご覧の通り、このお店は「角打ち」といえど器にも強くこだわっており、唐津の隆太窯で作られたものを使用しておつまみを提供しています。器も味のうちとはよくいったものですね。

そして最後にこのお店一押しの日本酒、福岡県糸島市の白糸酒造が満を持して世に送り出した銘酒「田中六五」をいただきます。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

▲日本酒1杯売り(札2枚 ⇒ 648円)

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

やさしい甘味とフルーティな味わいがもう最高。

こんな美味しいお酒が九州にあったなんて驚きです。あ〜福岡人でよかった!

このお店の魅力はお酒やおつまみだけではない!

もちろん、男一人でシブくキメるのもよいですが、やっぱりお酒はワイワイしながら飲みたいもの。この「住吉酒販」は駅構内にあるため付近で働く人がふらっとひとりで来ることも多いそうですが、「角打ち」と言うもの、例えひとりで来ても中に入れば見知らぬ同士が肩を並べて飲む社交場。入れ代わり立ち代わり来る様々な人達と会話が弾みます。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

この日も、京都から出張で来ているビジネスマンや福岡で泡盛を普及させる会の方、大阪から来た旅行客等、様々な人達ととりとめのない会話を楽しみ、美味しいお酒とおつまみを堪能しました。

また、松窪店長をはじめ、お店のスタッフの皆さんもフレンドリーで話好きのため、積極的に話しかけてくれるので退屈することがありません。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

この立地、そして品揃え、お店の雰囲気、すべてが高いレベルで融合している「住吉酒販」。帰宅する途中で寄ってみるもよし、出張帰りの新幹線までの待ち時間に立ち寄るもよし、帰省先へのお土産を買うために試飲してみるのもよし。

駅構内にこんなすばらしいお店があったとは、福岡の酒文化恐るべし、といったところでしょうか。

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

お店情報

住吉酒販 博多駅店

住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多駅博多デイトス1F
電話番号:092-473-7941
営業時間:8:00〜21:00 (角打ちLO 20:00)
定休日:無休
ウェブサイト:http://sumiyoshi-sake.jp/

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:桂浩一

JR博多駅にある「角打ち」は会話を楽しむ大人の社交場【福岡・博多】

1968年生まれ。福岡出身。東京で就職するも福岡の味が忘れられず、何のあてもあなく退職してUターン。 現在フリーライターとして活動中。メシと酒とホークスをこよなく愛する自由人。 一応、人事組織コンサルタントみたいなこともやっているが本業は食べ歩きと思っている。

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