精密微細加工などを行うナラハラオートテクニカル(八王子市楢原町)が手掛ける玩具「いちょうコマ」が8月30日、市の「八王子市中小企業新商品開発認定制度」に認定され、今秋の一般販売開始に向けた準備を進めている。(八王子経済新聞)

 「いちょうコマ」の対戦遊びを実演する内野さん

 同社と精密機械部品製作を手掛ける小池製作所(諏訪町)、柁原製作所(諏訪町)の3社が協働し作り上げる「いちょうコマ」。八王子市の木であるイチョウをモチーフに、寸法は0.01ミリ単位で合わせられた高精度のコマとなっており、土俵の上で回して対戦させて遊ぶほか、ネックチェーンなどに付けてアクセサリーとしても楽しめるよう工夫する。

 コマの開発は2012年に開催された「全日本製造業コマ大戦関東予選 八王子場所」がきっかけ。今回はデザインを大きくブラッシュアップし、「よりイチョウの葉に近い見た目に変えた」とナラハラオートテクニカルの内野真治社長。「製造方法を変え、よりシャープなものにしたが、回転率は変わらないので、戦いには強いはず」とも。

 「八王子市中小企業新商品開発認定制度」は、市内中小企業の新奇性の高い優れた商品を試験的に購入し、販路開拓を支援するもの。これまでに30商品が認定されている。「市内の製造業が協力して作っているという技術力の高さを認めてもらえた。コマを回すことで精度を感じてもらえれば」と内野さん。

 同社では今秋にも自社サイトなどを通じて販売していくという。価格は1個=1,800円、対戦土俵付きのセット=5,000円を予定する。「こまは伝統的な玩具。子どももすぐに寄ってきて目をキラキラさせながら遊ぶ魅力がある。八王子の技術力を生かした物産はなかなかないと思うので、新しい位置付けのものとしてアピールできれば」と期待を寄せる。