アトレ吉祥寺(武蔵野市吉祥寺南町1)で現在、食や自然、人など、熊本の魅力と、震災後の現状を広く伝えるイベント「Do you know 熊本?」が開催されている。(吉祥寺経済新聞)

 館内では写真展や展示も。訪れた人が熊本についてコメントできるコーナーも

 熊本地震から5カ月が経過した被災地の今の様子を伝え、販路を失った生産者の販路開拓を目指す同イベント。米や果物、加工品など、地元の名産品を販売するマルシェやトークセッション、写真展などが行われている。

 イベントは、同館で働く人たちの思いから立ち上がったという。「日々減少する報道を見てショックを受けた。遠く離れた場所だが、この商業施設を生かして何かできないかと強く思った」と同イベント担当の有麻さん。「実際、2日間現地に行って地元の農家などを訪ねた。支援してほしいというより、熊本の魅力をもっと知ってほしいという人が多かった」とも。

 縁がつながり、企画はクマベイス(熊本市)、ポスターやチラシのデザインも熊本在住のデザイナーと、できる限り熊本の人々の手によって作られるよう依頼したという。被災地で実施された炊き出しのメニューを、実際に炊き出しに参加した熊本の料理人が再現する「逆炊き出し」も行い、初回は郷土料理「だご汁」100食を無料提供した。第2弾は9月24日・25日、「しましまの木」(益城郡)が野菜たっぷりのみそ汁を提供する予定。

 併せて、この2日間は、専用ゴーグルとスマートフォンを利用し震源地となった益城町を360度バーチャルリアリティー体験できるイベントも実施。「『アトレは街の入り口と出口なので、吉祥寺の街と人とつながっていきたい』という思いに共感した」と話す体験スタッフの北川さん。「震災後、バンコクでも実施した。どれだけ倒壊したか、よりリアルに伝わる」と体験を勧める。

 すでに終了したトークイベントでも、地元メディア関係者や被災地支援を各方面で続けるゲストを招き、現状と今後必要な支援などが語られた。引き続き、地元の写真家たちが撮りためてきた地震の記録と現状を伝える「旅する、熊本写真展」、大きな被害を受けた熊本城近くの「町屋」を動画と写真で紹介する展示など、会期終了まで熊本の魅力を発信する。

 営業時間は10時〜21時(2階は22時)。9月30日まで(マルシェは28日まで)開催。