宮崎市跡江の武田製菓の作業場はこの時季、収穫したての県産サツマイモを使ったかりんとう作りに追われる。菜種油で揚げて砂糖をからめただけなのに、ひとたび口に運ぶと次から次へと手が伸びる地元の定番おやつ。「喜んでくれる人がいるうちは、まだ頑張らんとね」。2代目・武田和志さん(63)の手足には7年前の脳梗塞によるまひが残るが、妻千恵子さん(65)とともに60年以上愛されてきた素朴な味を守り続ける。