地ビールメーカーが出荷量を伸ばしている。ふるさと納税の謝礼品にする自治体もあり、楽しみ方が広がっているようだ。

 東京商工リサーチは9月1日から15日にかけて、全国の主な地ビールメーカー217社を対象にアンケート調査を実施し、1月から8月の出荷量が判明した80社の動向を分析した。

 調査結果によると、80社の1月から8月の累計出荷量は、前年同期比1.1%増の9,613.9キロリットルだった。ビアフェスなどへの積極的な参加、飲食店・レストラン向け開拓などの営業が功を奏し、夏場以外でも需要が大きく伸びた。

 1月から8月の累計出荷量の推移を個別にみると、「増加」が52社(構成比65.0%)、「減少」が28社(同35.0%)だった。「増加」したメーカーに増加理由を聞くと、「飲食店、レストラン向けが好調」が28.8%で最も多く、「スーパー、コンビニ、酒店向けが好調」の15.4%、「ビアフェス等イベント向けが好調」の13.5%、「観光客の増加」の9.5%が続いた。また、「その他」(19.2%)の回答の中には「ふるさと納税による取扱量増加」なども含まれており、新たな受注機会獲得に向けた努力もうかがえた。

 「ふるさと納税」の謝礼品として地ビールを用意している自治体もある。例えば、新潟県胎内市は1万円以上の寄付をすると、ビールの世界的コンペティション「ワールド・ビア・アワード2015」で国内最高賞を受賞した、新潟ビール醸造株式会社の「胎内高原ビール 6本セット」がもらえる。「胎内高原ビール」は、本場ドイツからマイスターを招き、厳選された原材料を使った新潟自慢のプレミアム・クラフトビールで、人気も高い。前出の東京商工リサーチの調査によると、新潟ビール醸造株式会社の累計出荷量は前年同期比45.3%増で、伸び率が80社の中で最も高かった。

 また、兵庫県三田市では、蘭学者・川本幸民が残した「化学新書」をもとに、日本で最初につくられたビールを再現した小西酒造株式会社の「幕末のビール復刻版 幸民麦酒 7本セット」が、山口県萩市では3種類の味わいを楽しめる、山口萩ビール株式会社の「チョンマゲビール」セットがもらえる。

 ふるさと納税で地ビールを謝礼の品に加えている自治体は意外と多い。気になる地ビールがある人は、ふるさと納税を活用して味わってみるのもよさそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]