中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す戦災孤児の少年、信(山崎賢人)と、中華統一を目指す秦の王、嬴政(吉沢亮)が織りなす物語を壮大なスケールで描いた原泰久による漫画「キングダム」の実写シリーズ第3弾『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)。このたび、主題歌、本予告そして本ポスタービジュアルが一挙解禁となった。

長年の恨みを募らせた隣国、趙の大軍勢が突如侵攻を開始。趙の将軍たちを迎え撃つべく嬴政は、伝説の大将軍、王騎(大沢たかお)を総大将に任命する。初陣を経て100人の兵士を率いる隊長へと昇進した信は、王騎から自身の兵に「飛信隊」という名を授かる。そして飛信隊とともに敵将を討つための特殊任務を請け負った信は、秦国滅亡の危機を救うため戦いに身を投じていく。

本作の主題歌に決定したのは、世界を魅了し続けるアーティスト、宇多田ヒカルによる書き下ろし「Gold 〜また逢う日まで〜」。1998年に15歳でリリースしたデビューシングル「Automatic/time will tell」がダブルミリオンを記録し、鮮烈なデビューを飾った宇多田。その後も、1stアルバム「First Love」で日本国内の歴代アルバムセールス第1位を獲得、2007年に公開した18枚目のシングル「Flavor Of Life」がデジタルシングルセールス世界1位を記録するなど、記録を更新し続けている。さらに2022年にリリースした最新アルバム「BADモード」も世界のアルバムレビューサイトで年間ランク入りをはたすなど、日本内外で広く愛される宇多田ヒカルが本作のために主題歌を書き下ろした。「いまの私が思う幸福とはなにかの歌ができました。ぜひ大音量で」と話す宇多田は、彼女ならではの世界観で「キングダム」が作り上げる世界に新しい風をもたらす。

宇多田に熱烈なオファーを送った松橋プロデューサーは「この作品を包んでくださるのは宇多田さんしかいないと。この見事な主題歌を、ぜひ劇場の大音響で体感して心震わせてほしいと思います」と今回の宇多田とのタッグに絶大な自信を抱いていることを明かした。


あわせて、信、嬴政、王騎の運命が徐々に動きだし、想いが重なっていく様子を切り取った前半と秦国の滅亡の危機に立ち向かう姿を描いた疾走感あふれる後半という2軸で描かれた90秒の最新予告映像も新たに解禁。映像では、亡き友との誓いを胸に天下の大将軍を目指す信、中華統一を目指す若き秦王、嬴政、戦地に再び舞い戻った大将軍、王騎の真剣なまなざしが主題歌とともに映しだされていく。ところが、敵国である趙の副将、万極(片岡愛之助)が秦国への怨念を込めた刃を振りかざす姿を皮切りに、壮絶な「馬陽の戦い」が幕を開ける。さらにまるで自分が信たちとともに戦場にいるかのような臨場感と緊迫感が伝わってくるアクションシーンが次々と繰り広げられていく。信は初陣を遥かに上回る力量と頼もしさで「俺たちが力を合わせればどんな敵にも立ち向かえる」と飛信隊を率いながら趙国の大軍勢に立ち向かい、嬴政は、過去の誓いを胸に秘めながら「お前たちのおかげで私は王になれる、必ずなる」と王宮に君臨。そして、長らく戦いから遠ざかっていた伝説の将軍、王騎は過去と向き合う覚悟を決める。

さらに、物語を彩る豪華キャストが一堂に会す迫力満点の新ビジュアルも解禁。中央で剣を構えながら真っ直ぐ正面を見据える信からは、夢へと突き進もうとする芯の強さが伝わってくる。信の傍らには、命の恩人、紫夏(杏)との約束を胸に、前人未到の中華統一を目指す嬴政。そして、身分を越え固い絆と信頼で結ばれた信と嬴政の背後には、彼らの目指す道を後押しするかのように強く優しい微笑みを浮かべる王騎の姿が。さらに紫夏をはじめ本作で鍵を握る新たなキャストたちの姿も登場し、思い思いの闘志が伝わるアツいビジュアルとなっている。

中華統一を目指す戦災孤児の少年と、若き王の物語を圧倒的なスケールで描き出す本作。はたしてそれぞれの運命が重なった先に何が待っているのか?続報に期待したい。

■<スタッフコメント>

●松橋真三(プロデューサー)

「『運命の炎』では、いよいよ秦国王、嬴政が、世の中から戦争を失くすために、中華統一をはたそうとする理由が語られます。ストーリーはぜひ映画本編をご覧いただきたいのですが、ほんの一部お伝えしますと、窮地に陥った嬴政を助ける紫夏が、自分の生い立ちを話します。紫夏はもともと孤児であったが、ある恩人に助けられた。その恩人は父親代わりとなって育ててくれた。だが、恩返しもできぬまま、その父を亡くすその時、父に言われます。恩を返すのは、別の人へ。そうやって、優しさが次へつながっていく。そうやって世界は出来ていくのだと。映画は、とにかくストーリーも二転三転するドキドキの展開で大興奮ですので、映画を観終わった最後、再びこのエピソードを思い出せるように主題歌をお願いできませんか?とお願いしました。物語に涙し、優しい気持ちになり、人の可能性に希望を託す、人間の本質は『光』であると、そんな美しい歌をお願いしました。この作品を包んでくださるのは宇多田さんしかいないと。この見事な主題歌を、ぜひ劇場の大音響で体感して心震わせてほしいと思います。これは『キングダム』の魂です」

文/高木郁

※山崎賢人の「崎」は立つ崎が正式表記