『ディア・ドクター』(09)や『夢売るふたり』(12)の西川美和監督による、本木雅弘の主演映画『永い言い訳』の公開後舞台挨拶が10月15日にTOHOシネマズ新宿で開催。本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、池松壮亮、西川美和監督が舞台挨拶に登壇した。竹原ピストルの天然トークに本木雅弘が絶妙なツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。

竹原は「かけがえのないつながりを結ぶことができた1年でした」と共演者に感謝した後、MCから予定外の質問を振られると「基本、紙どおりに言ってもらえますか?」と大慌てする。本木が笑いながら竹原について「役者としての存在感は素晴らしかった」と絶賛すると、竹原は「ありがとうございました!」と頭を下げた。

続いて池松が「西川さんにしろ、本木さんにしろ、竹原さんにしろ、3人の天才に現場で会えただけで幸せでした」と感謝すると、本木は「やばいね。すごく声が素敵だね」とほれぼれする。西川監督が「現場でも本木さん、見入っちゃってましたね」と笑う。

その後、共演者は本木についてクロストーク。池松が本木を「職人のような人」と表現すると、本木は恐縮して「池松さんが職人です。天才です」とべたぼめする。竹原は本木について「そこんとこどうなのかハッキリしていただきたい人」と語った後で「本木さんは僕と一緒にいる時は、『竹原くん、竹原くん』といろいろとかまってくれるんですが、池松さんと一緒にいる時もイチャイチャしている。正直、さっきも嫉妬を禁じ得なかった。僕と池松さん、どっちがいいんですか?」と本木ににじり寄る。

本木は、竹原を「本妻」と、池松を「愛人」と指差すと、竹原は「じゃあ、いいか」と納得し、満面の笑みを見せた。

西川監督は本木について「アイドルです」と言う。「俳優の仕事ぶりを見ていると、アイドル時代と全く違うように見えるけど、本当に人間らしい方。今回は中心軸で座長という務めを果たしてくれました。生まれながらにして人に愛される人なんだなと」と感想を述べた。最後に公開を記念し、全長約170cmの“永い言いわケーキ”と共にフォトセッションを行った。

『永い言い訳』は、西川美和監督が直木賞候補となった自らの小説を映画化した意欲作。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)が妻を突然の事故で失い、亡くなった妻の親友の父親やその子どもたちと触れ合っていく。【取材・文/山崎伸子】