小説好きな人も、そうでない人も、少し古めの小説を読んでみませんか? 古い作品は、自分の知らなかった時代背景を知るとともに、その時代ならではのおもしろさを発見することができます。今回は1990年代の小説を紹介します。

大ヒット映画の原作 「マディソン郡の橋」

主人公のカメラマンは、絶景と言われる橋の写真をとるため、ある農家を訪れます。そこで出会ったのは、素朴な農家の主婦フランチェスカ。主人公は出会ってすぐに彼女に惹かれていきますが、一緒に過ごせるのは滞在期間の4日間のみ。時間の制約がある中で恋は燃え上がっていきます。
シンプルな展開だからこそ、2人の気持ちが際立つ感動的な作品です。

日本人なら感動必至 「鉄道員(ぽっぽや)」

主人公は、無口で仕事人間の鉄道員。仕事に対する情熱は強く、娘が亡くなった日も、妻が亡くなった日も、いつも駅に立ち続けます。そんな主人公は、真面目な日本人気質をあらわしており感情移入できる人も多いのではないでしょうか。
登場する家や駅もどこか懐かしい描写で書かれており、さまざまな人生の苦難を乗り越えてきた中高年男性の心にも刺さるに違いない一作です。

石原慎太郎の弟であり天才役者であった 「弟」

石原慎太郎の弟であり、役者として絶大な人気を集めていながらも若くして亡くなった石原裕次郎。彼が亡くなり数十年たったころ石原慎太郎は、弟の人生について書き上げます。
これまで明かされることのなかった石原裕次郎の苦悩や葛藤も書かれており、人間の一生の価値を考えさせられる『弟』。石原裕次郎を知らない世代も楽しめます。

世界で1500万部以上も読まれている超名作 「ソフィーの世界」

14歳の少女ソフィーは、ある日1通の手紙を受け取ります。
そこに書かれていたのは「あなたはだれ?」という一言だけ。その手紙を受け取ってから、ソフィーの周りではさまざまな事件が起こり、次第に当たり前だと思っていたことに疑問が湧いてきます。
こんな単純なことも自分はわからなかったのかと感じさせてくれる本書は、世界一やさしい哲学書と呼ばれるのも納得の作品です。

今回紹介した4冊は、どこか考えさせられる作品ばかり。小説の世界に浸りながらもじっくり自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょう。