毎年、数多くの小説が映画になる現在。映画を深く理解するためにも、原作小説での予習、復習は欠かせません。今回は、2016年に映画化された原作小説の中から、特にオススメの3作品を紹介します。

心休まる暇のない 「クリーピー」

西島秀俊主演で2016年6月に映画化された『クリーピー』。
現在、犯罪心理学者になっている元刑事の主人公は、直接事件に関わることはありません。しかし、そんな彼があることをきっかけに事件に巻き込まれます。
ミステリー要素ももちろんですが、ジワジワと主人公を襲う恐怖も感じとってほしい作品。タイトル“クリーピー”の意味は、「鳥肌が立つような気味の悪さ」です。あなたも鳥肌が立つこと間違いなしの一作。

エベレスト登頂の真偽は..... 「神々の山嶺」

2016年3月に公開された映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の原作本です。
主人公のカメラマン深町は、ある日、カトマンドゥという町の裏で古いカメラを手に入れます。しかし、そのカメラには、ジョージ・マロリーがエベレストに初登頂したことを覆すかもしれない証拠が隠されていました。深町は真実を確かめるために、カメラの謎を追っていき……。
小説として楽しめるのはもちろん、エベレストの知識も詳しく書かれているので、登山に興味がある人にもオススメの一冊です。

直木賞作家が描く熟年結婚の恐怖 「後妻業」

2016年8月に公開された『後妻業の女』の原作。
妻には先立たれた寂しさから69歳という高齢で結婚相談所に通う耕造は、22歳年下の女性と出会い同居をはじめます。しかし、そんな生活も長く続かず耕造は脳梗塞で倒れ意識不明の重体に。そこに姿をあらわしたのは、同居人女性と結婚相談所を経営していた柏木。この2人は最初から結託し、耕造の財産を狙おうとしていた結婚詐欺師だったのです。そして、そのことに気づいた耕造の娘は詐欺師に立ち向かいます。
現実にもありえそうな結婚詐欺の手法が書かれており、人間の欲の深さをひしひしと感じる作品です。

2016年に映画化された作品の中でも、特に注目の3作品を紹介しました。今回紹介した作品はどれも先が読めない展開のものばかり。小説と映画、ダブルで楽しんでみてはいかがでしょう。