ミステリー小説における一番楽しい部分ってなんでしょう。人が死ぬ瞬間の描写? それとも犯人がわかった瞬間? 人により好みはありますが、伏線が回収された瞬間が大好きという人も多いのではないでしょうか。今回は、伏線回収が神がかった作品を紹介します。

誰もが驚く 「そして誰もいなくなった」

読んだことがなくても多くの人がタイトルを知っている『そして誰もいなくなった』は、アガサ・クリスティーの名作ミステリー。
ある孤島に招待された年齢も性別もばらばらの10人が、夕食の席につきます。すると、何者かが招待されたメンバーそれぞれの過去の犯罪を語りはじめ、誰もが驚く展開へと進んでいきます。単純なあらすじですが、ページをめくる手が止まらなくなる本作。
華麗に伏線を回収する驚愕のラストは、もう一度読み返したくなるに違いありません。しかし、この作品が80年以上も前に作られたと思うと、ある意味それが一番の驚愕と言えるのではないでしょうか。

伝説の一行の中身とは 「十角館の殺人」

大学のミステリー研究会のメンバーは孤島にある少し奇妙な館“十角館”を訪れ殺人事件に巻き込まれてしまいます。果たして殺人鬼の正体は一体……。
ミステリーの名作として名高い本作。特に伏線回収は目を見張るものがあり、読み終わるのがもったいないとページをめくる手が止まる人もいるのではないしょうか。また、最後の一行は、“伝説の一行”との呼び声も高く、こんな見事なラストで締めくくる小説があったのかと驚きとともに感動すら覚えます。一部のファンの間では、この作品をきっかけにミステリーは大きな変化を遂げたとも言われています。

池井戸潤得意の経済ミステリー 「株価暴落」

株価暴落は、その名の通り企業テロによって株価が暴落するところからはじまるミステリー。企業の裏側をからめつつ展開するストーリーは、経済小説ファンもミステリー小説ファンも飽きない内容となっています。
池井戸潤の得意技とも言える金融ミステリーは、誰もが満足すること間違いなしの出来栄えです。

こミステリーの伏線は、とても些細で簡単に気付かない場所に隠されています。最後まで読んでみると驚きの場所に伏線が仕掛けられていたということも多いのではないでしょうか。最近、ミステリーはご無沙汰という人は、ぜひ今回紹介した作品で伏線回収のドキドキをぜひ堪能してみてください。