ライトノベルと言っても、そのジャンルはSFやファンタジー、ミステリーなど幅広い。そんな中で、読書の秋におすすめの5冊を選んでみた。

中学を舞台にした「ボーイミーツガール」の秀作

明坂つづり『赤鬼はもう泣かない』は、第5回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作だ。イラストを担当する白身魚は、アニメのキャラクターデザイナー堀口悠紀子の別名義。彼女のイラストはヒロインここめを魅力的に描いており、ストーリーをより際立たせている。ユニークなキャラクターたちにハマる人も多い本作は、ぜひ読んでほしい一作だ。

普通の高校生活が一転! パニックホラー作品

『俺が生きる意味』は、『キミとは致命的なズレがある』で注目を浴びた赤月カケヤ作品だ。
登場人物の心理描写も上手に描かれており、心地いい緊張感とスリルが味わえる小説となっている。全6巻完結の本作は一気読み間違いなしの作品だ。

兄とアイドル級の義妹を巡る掌編小説集

『小悪魔どもが俺の部屋を溜まり場にしている』は人気作家むらさき・ゆきやのラブコメ。主人公の少年の前にいきなりアイドル級の義妹とその女友達が現れ、なぜか彼女たちのたまり場は「俺」の部屋という設定。
8ページほどの掌編小説が30話程度掲載されている本作は、4コマ漫画のように軽いタッチで小説を読みたいという人にはオススメの一冊だ。

隠れた才能が開花するときの快感が堪らない!

『脱兎リベンジ』は人気ライトノベル作家秀章のデビュー作。
学校でも目立たない主人公の高校生・兎田晃吉は、ギターの才能に恵まれているがイケメン部長の嫌がらせで練習もできない。そんな彼は、文化祭を前に、漫研の実力者のサポートを得てリベンジの計画を立てる。ライトノベルの王道的をゆくストーリーは、一度読むとハマること間違いなしの一冊だ。

憎めないちょっとオチャメな魔王のファンタジー作品

『世紀末救世主伝説』は松山剛のファンタジー作品だ。松山は司法界を目指した経歴のある異色のライトノベル作家であり『雨の日のアイリス』で一躍有名になった。
ストーリー展開が非常にスムーズなので、とても読みやすい。

比較的オーソドックスな展開で、読みやすいライトノベル5作を選んでみた。好みが細分化されているライトノベルだが、時には全く違うカテゴリーのライトノベルを読んでみるのもいいだろう。新しい発見があるに違いない。