30代になると社会や職場で求められる知識や、自分自身の考え方が変わってくる。今回、紹介する3冊は意識が変わる30代に読んでおくべきおすすめのビジネス書だ。今、読んでおけばこれからの仕事や、私生活にきっと役に立つはずだろう。

人気の精神科医が伝授する本を覚える科学的方法

30代のビジネスパーソンは、仕事でもプライベートでも忙しい人が多い。
そうなると、おろそかになりがちなのが読書の時間だ。忙しい中で本を読むと、読んだビジネス書も記憶に残らず、有益な読書の時間もザルで水を救うような結果になってしまう。
そんな“読んだつもり読書”をしている人にオススメしたいのが、精神科医でもある樺沢紫苑の著書『読んだら忘れない読書術』だ。
本書では読んだ本の内容の99%を忘れてしまうのは普通とも書かれ、忘れてしまってあたりまえの読書をいかに忘れないようにするかのテクニックを身に付けることができる。
もちろん、この本を読むだけで記憶力が上がるわけではないが、このテクニックを身に付ければ有意義な読書の時間を得られ、仕事や、プライベートもより充実することは間違いないだろう。

防衛大の教授らが日本型組織を徹底分析

『失敗の本質』は1984年に出版され戸部良一/寺本義也/鎌田伸一/杉之尾孝生/村井友秀/野中郁次郎の6名の専門家が各作戦を多くの資料を元に客観的に分析をしている。30年以上前の作品のため、その後に発表された史実や資料から、著書の内容や分析が全て適切とは言えない部分もある。しかし、日本の組織特有の意思決定や責任の曖昧さなど、著者らの研究や指摘から学ぶことは多い。
本の副題は「日本軍の組織論的研究」となっており、その名の通り敗因の研究や、日米の国力差、文化の違いをまとめたものではなく、徹底的に組織論を追求し、日本人と日本の組織が陥りやすい構造的な問題を明らかしにしている。
野中郁次郎らが中心になってまとめた『戦略の本質』なども併せて読んでみたい組織運営に関わる人にオススメの一冊だ。

現場責任者必読のマネジメント本

『ザ・ゴール』はイスラエルの物理学者であるエリヤフ・ゴールドラット作、三本木亮翻訳のミリオンセラーだ。本作は、工場存続と離婚の二重の危機に直面する主人公 工場長のロゴが恩師のジョナのアドバイスを受け入れ、工場の生産効率を飛躍的に改善させ、離婚も回避するという物語だ。
工場や社内の緊迫感がリアルに描かれビジネス小説として迫力十分の本作は、全米で250万部の売上を記録していながら、驚異的に現場改革を進めていく日本を恐れ著者が17年間も翻訳を認めなかったいわくつきの名著。
小説ではあるが、会計情報や工程の「効率化」に対する注意点を分かりやすく指摘してくれている本作は、組織全体で問題解決のゴールを共有することの大切さを教えてくれる。続編の「ザ・ゴール2」ともにオススメしたい作品だ。

30代にもなると職場でも責任ある立場になるため、組織やマネジメントについての知識も身につけておきたいところ。忙しい中でも有益な読書の時間を手にし、充実した仕事とプライベートを手に入れてみてはいかがだろう。