数多くのビジネス書が出版されているが、内容の似ているものも多く、どの本を読めばいいのかわからないという人もいるだろう。ビジネス書とひとくくりにしても専門分野は多岐に渡るが、どんなビジネスパーソンにも役立つと考える、おすすめの3冊を選んでみた。

現代人にも役立つアドラー哲学の本

『嫌われる勇気』は岸見一郎と古賀史健の共著によるアドラー哲学解説本だ。
近年、日本でも大ブームを起こしているアルフレッド・アドラーだが、西洋ではフロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」として古くから高く評価され、世界中の自己啓発手法の源流ともなったと言われている人物だ。
本書は「青年と哲人の対話篇」という物語形式でまとめてあり、「禅問答」のように答えのない哲学が多い中で、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに、シンプルかつ具体的な答えを提示してくれている。まさに、先が見えず目標が明確でない現代を生きる私たちにとって灯台のような存在といえよう。
筆者の岸見一郎はプラトンやアドラーを専門に研究している哲学者・心理学者で、古賀史健は多くのベストセラーを手掛けるライター兼編集者だ。そんな2人が手を組んだ本書は、今を生き抜くビジネスパーソンにオススメの一冊といえよう。

脳の力を高めるコツが満載のビジネス書

最近、何となく頭がぼーっとしていてキレがなくなった。集中力や記憶力、思考力に自信がなくなったと感じているという人もいるのでないだろうか? 脳の悩みはひどくなれば、虚無感や不安、不眠にもつながっていく。
そんな脳の悩みを持つ方にオススメしたいのが『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』だ。本書では脳神経外科専門医として多くの診断、治療に携わってきた築山節が脳の悩みを科学的に解説してくれる。
その改善方法というのは投薬や病院の治療ではなく、誰でも生活習慣の改善で簡単に実行できるものばかり。本書を読んで「冴えない脳」「フリーズする脳」をなおして、「冴える脳」を取り戻してみよう。

人をまとめる立場なら必読の一冊

スターバックスの元CEOである岩田松雄の『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』はリーダー必読の1冊だ。リーダーに必要とされるイメージ像はたくさんある。天性のカリスマ性、他を圧倒する実績、と考えるだけで、自分にはリーダーとしての資質がないと感じる人はいるだろう。
かつてのような年功序列、終身雇用の時代ならば、リーダーの資質について考える必要性はなかったかもしれない。しかし、現代は若いリーダーが年配者を指揮したり、未経験の分野のリーダーに才能あるものが抜擢されたりもする。
現代は、肩書よりもその人が持つ人間力が問われる時代だ。本書で著者の岩田は「リーダーは弱くてもかまわない」「頑張ればなれる」と断言する。今を生きるビジネスパーソンにぴったりの一冊だ

いま読みたい本当に役立つビジネス書として3冊を選んでみた。本書を読んで正しい思考法や習慣を身につけられれば、ビジネスで成功できる確率は非常に高まるといえるのではないだろうか。