ダルマの正体とは? 社会の真っ黒い部分にハラハラドキドキが止まらない、逢坂剛さん原作の映画&ドラマ『MOZU』は、社会的な大ヒット作となりました。そんな中、百舌シリーズだけではない、逢坂剛さんのおすすめ小説を紹介します。

直木賞受賞の冒険小説 「カディスの赤い星」

1987年にNHKでラジオドラマ化された「カディスの赤い星」は、逢坂剛さんが大好きなスペインを舞台に繰り広げられる長編冒険小説です。第96回直木賞や、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞受賞など多くの賞を総なめにしました。本作は、スペイン好きな逢坂剛さんのスペインを想う情熱が伝わってくる作品で、大どんでん返しに切なさや悲しさを残す部分は、これまた逢坂剛さん作品を代表する手法だと言えます。1987年と少し前の作品ですが、色あせておらずとても味わい深い小説です。

時代背景が忠実すぎる名作 「燃える地の果てに」

「燃える地の果てに」は、過去現在を巧みに交差させることで多くのファンが唸りました。逢坂剛さんのお得意分野とも言えるスペインが本作も舞台なのですが、戦争やプルトニウムの怖さも描かれている衝撃な内容となっています。時代背景も架空の話ではなく忠実に描かれているのでとてもリアルです。30年前にいったい何が起こったのか? 一度読みだすと止まらなくなる作品です。

逢坂剛が描く時代小説 「道連れ彦輔」

「道連れ彦輔」は逢坂剛作品には珍しく、コミカルかつシリアスに江戸時代を生き抜く素浪人を描く時代小説です。強いものには近づかず、弱いものはぶった切る? 「これが時代を生き抜く知恵でやんす」と言われれば頷けるかもしれません。そんな素浪人彦輔に舞い込んでくる道連れの仕事とは? 最後まで楽しんで読める時代小説です。

女性版MOZU「兇弾」

この作品は禿鷹シリーズの外伝です。禿鷹ファンはすでに読まれていると思いますが初めての方はまず、「禿鷹の夜」「無防備都市」「銀弾の森」「禿鷹狩り」の4作品を読んでみてください。本シリーズは、女版MOZUと言われた人気小説シリーズです。禿鷹シリーズは4作品で幕を下ろすはずでしたが、ファンからの熱き要望に応え描かれたのが、この「兇弾」です。悪徳女刑事がスリリングな展開に巻き込まれて行きます。

まるでスペイン観光しているような冒険小説 「幻の祭典」

この冒険小説は作者の逢坂剛さんが如何にスペイン好きなのかが垣間見える冒険小説と言えるでしょう。焦点はバルセロナ・オリンピックに当てられています。スペインの観光スポットとして有名な場所が細かく描かれており、まるでスペインを旅しているような気分で小説に入り込めます。時代背景や歴史も忠実に描かれています。これからスペインに行く予定がある方また行ってみたいと考えている方におススメな作品です。読み進めて行く中で、スペインの知らない魅力を沢山見つけらえる作品です。

百舌シリーズで見せた逢坂剛さんとはまた違った魅力がどの作品でも味わえるでしょう。『MOZU』を映画やドラマでしか見たことがないという方は、小説の百舌シリーズもぜひ読んでみてください。小説には、映像とは違った魅力が詰まっていますよ。