寺脇康文主演のシリーズ第4弾「検事 沢木正夫4/自首」が、9月14日(水)よる9時からテレ東系の水曜ミステリー9で放送された。15年前に起きた未解決殺人事件の犯人の自首に疑念を抱いた沢木が、独自調査から真犯人にたどりつく。

未解決の女子大生殺人事件の犯人が、15年経って突然自首!?

15年前に起きた女子大生殺人事件。いまだ未解決の事件の被害者・岡林のぞみ(久保陽香)の両親は、娘の命日には毎年ビラ配りをして情報提供を訴えている。そのそばで思いつめた表情を浮かべる男・梶川太郎(宅間孝行)は、意を決したように両親のもとに歩みを進め、「私が犯人です」と名乗り出た。被害者の部屋にあったフォトフレームの指紋は、梶川のものと一致した。梶川は交際がらみの怨恨から殺害に及んだと自供する。

しかし、東京地検検事の沢木正夫(寺脇康文)には、梶川が15年も経ってなぜいまさら自供してきたのか、その意図がわからない。起訴に持ち込むのがはたして適切なのか、迷っている。

梶川は一貫して自分が犯人であると供述する。そんな彼のもとに、徳大寺逸郎(相島一之)と名乗る弁護士が訪れる。被害者が在籍していた大学の同級生・広川美津子(須藤理彩)から依頼されたという。彼女は、のぞみの遺体の第一発見者のひとりだった。徳大寺は梶川にポパイという飲み屋に心当たりがあるか尋ねる。

なぜ友人殺しの犯人に弁護士をわざわざつけるのか。合理的な理由を見つけられない沢木は、徳大寺と美津子を訪ねる。徳大寺は守秘義務を盾に多くを語らなかったが、美津子は友人の死の真相を知ることが目的だと告げる。しかし、沢木には、美津子の暮らしぶりに弁護士費用をまかなえる余裕を見て取れない。美津子は同級生の南亜矢(高岡早紀)に頼み、実業家である彼女の夫に費用を立て替えてもらったと告白する。亜矢もまたのぞみの同級生で、遺体の発見者だった。

一方、徳大寺は彼が抱えていたトラブル絡みの案件から殺されるという悲劇に見舞われる。沢木はすぐに事務所を訪ね、事務員から徳大寺が梶川絡みで調べていたことについて情報を入手する。それは上野の飲み屋ポパイで働いていた評判芳しからぬ若者「ヒラマ」の追跡調査だった。事件を解くカギを握っている人物なのかもしれない。沢木は彼の足取りを追うが、10年以上も前から消息を絶っていた。

梶川の自首の狙い、そして15年前の事件の真相は!?

ヒラマの名は意外なところから現れる。数日前に、河原で他殺体として発見された男の所有物にその名があったのだ。男は刑務所から出所してすぐに殺されていた。そして彼が刑務所から定期的に連絡を取っていた相手がヒラマだった。

ヒラマの素性をあたった沢木は、彼と意外な人物の接点に気づく。事件の概略が霧の中から浮かび上がってくる。15年前、はたして何があったのか。のぞみは、アフリカの子どもたちを助けたいと願って活動する、まっすぐな女性だった。梶川はそんなのぞみと出会い、好意を募らせていた。美津子と亜矢は、休日にはのぞみとよく行動をともにしていた。のぞみと連絡がつかないことを心配したふたりは、彼女の部屋を訪ねて、ベッドの上の変わり果てた姿を発見した。誰がのぞみに殺意を抱いたのだろうか。そして、その理由は……。

沢木は梶川を不起訴にし、釈放する。

事件のカギを握るのは合鍵の有無

梶川は取り調べで侵入方法を問われ、施錠されていなかった窓から入ったと言う。しかし、慎重派だった被害者が施錠を忘れていたとは考えづらく、合鍵を作っていたのではないかと問われる。それは事件を解くうえでのひとつの伏線になっている。ドラマの構成としては、いくつかわかりづらい点もある。そのひとつが、冒頭の刑務所から出所した男が何者かに殺されたシーン。最初のうち本筋とはまったく交錯しないが、誰が何を目的に殺人をしたのかと気に留めておけば、後半につながっていく。もうひとつは弁護士殺害。こちらは本筋と関係しそうなのに、まったくの無関係! 悪徳弁護士という設定は、そうやって悪漢に殺されるためだったのかと考えると、ちょっと気の毒な役です(笑)。最後にこちらもあまり本筋とは関係ないけど、見どころのひとつとして。ビートきよしがポパイのマスターとして出演している。飲み屋によくいそうなインチキくさい人物という役どころがハマってる!!