中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が主演を務める、フジテレビ系列ドラマ「HOPE〜期待ゼロの新入社員〜」。9月18日(日)よる9時から放送された第9話(最終回)では、歩を契約社員から正社員にするため、織田が専務から降りてきたビッグプロジェクトに乗り出すのだが、危険な取引ということが分かり、歩が織田に自分のために危険な事をしないで、いつものやり方を貫いてくださいと懇願する。歩の気持ちを理解した織田は専務にプロジェクトの危険性を指摘し修正するよう進言するが…。歩が専務を疑った発言をしたことで、事態は急展開してゆくのだった…。

ついに迎えた最終話。
踏ん張って踏ん張って耐えた先に…希望はあるのか!?

第9話(最終回)あらすじ

営業3課が専務・鷹野義郎(風間杜夫)から提案された中国・汀洲社と組んだ太陽熱発電プロジェクト。

主人公の一ノ瀬歩(中島裕翔)が、今回の取引に専務の思惑が関係していると、専務の行動を疑った発言をしたことから、社長命令で監査が入ることになった。

新規の取引先とは、最初は利益を度外視してでも契約を結ぶと言うやり方を今までもやってきたじゃないか、と監査役に反論する鷹野だったが、今はそのやり方は通用しない、コンプライアンスに違反すると窘められる。

江部徹(宮川一朗太)は過去にもキックバックしていたことが判明し、懲戒解雇され、営業3部を去る事になった。

江部は去り際に、「必死になって何億もの仕事を取ってきたって上司のミスでつぶれてしまう。所詮自分たちは、会社の歯車でしかないんだよ」と言うと、安芸公介(山内圭哉)は、
「みんなルールの中で必死にがんばってるんですよ。そんなに会社に不満があるなら自分で起業でもすればいいじゃないか」と江部に言うのだった。
江部は「そんなに簡単ならとっくにやってるよ!」と叫んで去っていく。

鷹野専務は一連の責任を取らされ、関連会社へ出向となった。

江部と鷹野が会社を去った事で、事態は落ち着くかに見えたがそうはいかなかった。

悪くなくても責任を取る織田

その後、与一物産内では、中国企業から大量の取引キャンセルなどが発生していた。人事部長から呼び出された織田勇仁(遠藤憲一)は、今はあの問題の責任者は解雇したというポーズを取りながら、中国企業をなだめているのが現状だと言われる。本質的には責任のない織田を会社側から解雇する事はできないが…と無言の圧力をかけられるのだった。

安芸は「俺はこの解決の仕方はおかしいと思います。課長に全部責任を押し付けるなんてやり方間違ってます」と自分の思いを伝える。

織田は同期の営業2課の小早川昇(遠山俊也)には、今はお前にとって会社は地獄かもしれないが、外に出たらもっと地獄だぞ。かっこ悪くても会社に残れ、と引き止められる。

家に帰った織田は妻に「会社辞めてもいいか?」と言うと、妻は「良いわけないでしょ? 子供3人いるのよ。気まぐれで辞められたら困る」と即答する。
「呆れた…」と妻は言った後部屋を見渡しながら、「冷蔵庫に、掃除機…エアコンにパソコン…」とメモを取り始める。
何やってるんだ? と織田に聞かれ妻は「辞める前に社割りで買えるもの買っとくのよ」と言う。

織田の心残り…

決心をきめた織田は宇野部長に辞職届けを出し、明るく会社を去ってゆく。ロビーで見送りにきた小早川と白石涼子(中村ゆり)。
織田は「一つだけ心残りがある…お前たち頼んで良いかな?」と歩のことを頼むのだった。

織田最後の出勤日の後、いつもの居酒屋に集まった織田と安芸と歩。明るく振る舞い、いつものように冗談を言い合う楽しい飲み会だが、トイレに行くと席を外した安芸はトイレの前で泣いていた。
その姿を見た歩に、安芸は、「課長の前で絶対暗い顔するなよ」と言いつけるのだった。

酔いつぶれた安芸をタクシーに乗せて帰すと、織田は最後に歩に向かって「一ノ瀬、踏ん張れよ!」と笑顔で送り出す。歩は織田の背中を見送りながら、今までの織田からかけられた言葉の数々を思い出していた…。
歩は「すいません…」とその場に泣き崩れるのだった。

学歴なし、コネ入社の歩が築いた実績と人望

月日は流れ、社内は落ち着きを取り戻していた。そして年が開け1月となり、歩の契約の終わりが近づいていた。

織田の思いを受け、白石と小早川が中心となり桐明真司(瀬戸康史)、香月あかね(山本美月)、人見将吾(桐山照史)らが歩のために、今までの歩の実績を文書でまとめ始める。
鉄鋼2課の結城雅治(丸山智己)も、船の件で借りがあるからと、協力して歩のために書類を作成する。

営業部長の宇野道隆(松澤一之)は、歩の実績報告書を人事部長に提出する。人事部長は彼だけ特別扱いすることはできない、と言うが、宇野は「彼は実績だけでなく、人望もある」と頭を下げる。その思いが通じたか、役員会で議題に上げてもらえることとなった。一筋の希望が見え、歩は正社員になれるかと思われた。

が、しかし…
歩の契約は更新されることはなかった。

歩、最後の出勤日

歩、最後の出勤日。
同期は歩を見送らないと決めて、それぞれが自分の仕事に励んでいた。

桐明は就職試験に臨む学生に向けて話をしていた。「今までどんなに輝いていた人だって、社会に出たら一瞬にして会社の荒波に揉まれ、その輝きを失ってしまう人もいるでしょう…。実は僕は会社を辞めようと思った時があったのですが、自分を踏みとどまらせてくれたのは同期のみんなでした。そしていつだって力になってくれる上司がいます。重要なのはどこで働くかではありません。どんな人と働きどんな関係を作るかです…」
と、歩を思い浮かべながら話すのだった。

新たな一歩を踏み出す

歩が会社を去った後も、桐明、香月、人見…それぞれが自分たちの部署で、一皮むけて力強く仕事に邁進していた。

いつもの飲み屋で久々に集合した同期の4人。歩は就職活動をがんばっていると同期に伝える。桐明に父親の商社を紹介しようか? と言われるが、歩はもう少し自分の力で頑張ってみると答える。

そんな折、就職試験に応募した覚えのない会社から面接にきて欲しいという知らせが入る。言われた住所に行ってみると…。

そこには織田がいた。
小さな会社を起業したという。「また一緒に働かないか?」と歩を誘う。「すごく嬉しいです!よろしくお願いします!」と歩は答える。

程なくして、インターホンが鳴り、安芸が入ってくる。
カツラを外して入ってきた安芸は「今まで黙ってたんですが…」と切り出すが、織田に「今すぐズラかぶれ、それが入社の条件だ」と言われる。安芸が「知ってたんですか!?」とびっくりすると、歩が「みんな知ってました」と答え、いつもの冗談いっぱいの職場が復活する。

歩は心の中でつぶやく。

僕の新しい戦いがここから始まる…でも、今はひとりじゃない。

全ての働く人たちへ送るドラマ

全ての働く人たちへ送る…と題されたこのドラマ。

プロ囲碁棋士になる夢破れた青年が、高卒コネ入社で商社に入るという設定で始まったわけだが、同期の新入社員桐明、香月、人見をはじめ、様々な上司も非常に丁寧に描かれている。

新人教育に悩む主任クラスから、昇進できない課長クラス、仕事と育児の両立に悩む女性社員、大きな賭けに出る専務クラス、などなど。様々な立場のサラリーマンが、会社の中で必死に働いているのだ。

きっと働く誰もが登場人物の誰かの気持ちに共感し、寄り添う事ができる部分があると感じさせるドラマだった。

ドラマの中の織田のように、私の父親もまた、ベロベロに酔いつぶれて夜中帰ってきては、母親に愚痴を言われ…。玄関に寝てしまう事もあったが、翌日朝6時には決まってスーツを着て出社していく企業戦士だった。母親がそんな父親を理解せず離婚するに至った我が家だったが、母親の影響を色濃く受けた私は、そのような父親を理解できず企業戦士だけにはなりたくない、と思ってきた。

このドラマを観て、亡き父親を思い出し、このような会社の荒波の中で生きてきた場合、飲みたくなる気持ちを理解できた。

このドラマの織田の妻は、かつては織田と同じ会社で働いていた同僚で、会社の事もよく理解している女性であった。巨漢で睨みつけられると動けなくなるメデューサと織田に揶揄される妻だが、最終回では、泣かせるシーンがある。

働く全ての人に贈る…という大げさないい口だと最初は感じたが、その言葉通り、すべての回を見た今、働く全ての人にぜひ見て欲しい。そう感じるドラマだった。

中島裕翔主演「HOPE〜期待ゼロの新入社員〜」 公式サイト(http://www.fujitv.co.jp/hope/index.html)