松嶋菜々子主演の「営業部長 吉良奈津子」。フジテレビ系で9月22日(木)よる10時10分に放送された最終話は、いよいよ決戦当日。吉良奈津子(松嶋菜々子)率いる営業開発部のメンバーと高木啓介(松田龍平)は、「シティドリンク」へのプレゼン・コンペへと向かう。ただし奈津子はコンペには行かず、臨時役員会へ。そして社長に、廃部撤回を訴えるが…

廃部まで秒読みの営業開発部

前回、営業開発部の渾身のプレゼン資料のデータが消失。犯人はやはり一条達哉(DAIGO)だった。
その一条が、奈津子の病室を訪れる。そして「これはもう必要なくなりました」と奈津子にデータを返すと、コンペ当日に臨時の役員会が開かれ、アメリカの大手広告代理店との吸収合併が即決されるだろうと教えてくれた。

つまりコンペの結果を待たずして、営業開発部の解散は決まってしまうことになる。
わざわざこの話をしに来た一条に、奈津子は何かを感じ取ったようだ。これは瀕死の営業開発部をいたぶる行為ではなく、最後のチャンスをくれたのでは?

初めてきちんと向き合った奈津子と浩太郎

予定より早く退院することができた奈津子は、夫の小山浩太郎(原田泰造)と、久しぶりに自宅でふたりきりになる。

坂部深雪(伊藤歩)とのことを、初めてきちんと謝罪する浩太郎。一線は超えていないと言いつつも、「言い訳はしない。ホテルに行ったことは本当だから」。

その話は深雪からも聞いた、と答える奈津子。しかし、簡単に笑ってすますことはできない。一方で、夫婦にできてしまった溝の原因は、「私たちが何でも話せる関係じゃなかったからかな、って思う」と、本音を夫にぶつけていなかった自分のことも、振り返るようになっていた。そして「会社、辞めようと思う」と驚きの発言が。
しかし、この決断は奈津子の本意ではないはず。またしても本音をぶつけずに、抑え込んでしまうのか?

弱音を吐く奈津子だが、これも成長の証

会社復帰の日、奈津子はまず斎藤良一常務(石丸幹二)のところへ。コンペ当日に臨時役員会があることに文句を言うが、斎藤は「無茶を言うな。それとも役員会で直談判するか?」と焚きつける。「ちなみに開始は15時から」と細かな情報まで。

斎藤は、明らかに何か期待している。一方奈津子は、自分の意地で営業開発部の皆を巻き込んでいる? 再就職先を見つけてあげるのが部長の仕事なのでは? と、悩む。

コンペに勝てるかどうかもわからないのに…と弱音を吐く奈津子。弱音だが、部下を思いやっての発言。彼女の成長の証だろう。けれども、諦めない部下に対し、「私の背中を見てついてきなさい」と戦い続ける態度も、部長として正しいのだ。

そこに気づいていたからこそ、高木は弱気の奈津子に檄を飛ばす。クリエイティブ局時代から、「負けるのが嫌いな女王様」で、戦い続けた奈津子。その姿勢こそ、高木が初めからずっと尊敬してきた部分なのだ。
営業開発部員たちのもとに戻ってきた奈津子は、最終準備で皆と一丸になる。同じ頃、一条は斎藤に「新会社でのポストは辞退します」と申し出ていた…

決戦当日

いよいよ勝負の日。浩太郎は、奈津子のために早起きして朝食を用意していた。息子の壮太(高橋幸之介)の応援もあり、奈津子たち家族3人は久しぶりに家族らしい雰囲気だ。

会社で営業開発部のメンバーを激励した奈津子は、「私は部長の仕事をしてきます。営業開発部を残すために戦ってきます」と、役員会に乗り込むことを伝える。

ここから同時進行で行われる二つの勝負。ひとつは、「シティドリンク」向けのコンペ。<Like a Mother>というスローガンを軸にしたプレゼンは、<創業者が“子どもの頃に母が作ってくれたジュースの味に感動した”思いを元に起業した飲料メーカー>の原点に戻ったものだった。

一方、奈津子はひとり臨時役員会に乗り込むと、今まさに行われている「シティドリンク」へのプレゼン資料を見せ、結果報告まで決議を待ってほしいと頼み込む。

奈津子を無視して決議を進めようとする社長を制したのは、何と斎藤だった。そして…

大逆転へ!

最後の一発大逆転ホームラン。それは「シティドリンク」のコンペに勝った営業開発部だけではない。

「社長は30億の架空請求を計上して、株主の目をごまかしてきました。その歪みを営業開発部のリストラ費用として処理するつもりでした」と、突然事実を暴露する斎藤。しかもそれを証明するためには証言も辞さない、と申し出たのは…一条! 最後の最後で、奈津子たちの味方になってくれたのだ。

かねてから、社長の不正を暴きたいと思っていた斎藤。そのためにも、優秀な奈津子を営業開発部に送り込んでチャンスをうかがっていたのだ。「東邦広告がこのまま潰れるか、這い上がるか…どうかご判断を!」斎藤は役員たちに、社長の解職の決議を問う。

ワーキングマザーとは?

社長は解職となり、営業開発部を救った奈津子。しかし、浩太郎に宣言したとおり、退職願を斎藤に提出する。

これからは壮太とずっと過ごす“べき”だ。仕事か子育てか、どちらかを選ばなきゃいけない時もある。その決意に対し、違う見方もあると諭したのは浩太郎だった。「仕事を持っているからこそ、壮太に教えられることもあるんじゃないか?」

働きながら子育てをする奈津子を見た高木は、「彼女は以前とは違う輝きを放つようになった」と、プレゼンで口にする。

働くこと。子育てをすること。このふたつは、対立するものではない。相乗効果を放って周囲によりよい影響を与えることもある。浩太郎も高木も、奈津子の生き方をそう捉えるようになっている。
何よりも、奈津子は働くことが好きなのだ。だったら応援したい。今は心からそう思う浩太郎は、奈津子にこう声をかける。

「行けよ、一緒に走るから」。

“違う輝き”を放つようになった奈津子に、高木も思うところがあったようだ。「話がある」と言っていたのは何だったのか、語られぬままだが…最後に奈津子と握手した高木の表情が、その中身を物語っている。

見逃した方は、公式サイトをチェック!

「営業部長 吉良奈津子」最終話を見逃した方は、公式サイトをチェックしよう。

山下達郎による主題歌「CHEER UP! THE SUMMER」とあわせて、ドラマの余韻に浸っていただきたい。

松嶋菜々子主演「営業部長 吉良奈津子」 公式サイト(http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html)