中谷美紀が主演をつとめるドラマ(テレビ東京)、宮部みゆきサスペンス「模倣犯」。9月21日(水)と22日(木)のよる9時から2夜連続で放送された本作では、売れないフリーライターの主人公・前畑滋子(まえはた・しげこ)が、起死回生の記事を書くため、比類なき知能犯によって仕組まれた史上最悪の連続誘拐殺人事件に挑むことになった!

原作は、ベストセラー作家・宮部みゆきの同名小説「模倣犯」(新潮文庫刊)。理不尽な悪に大切な日常が壊される、傑作サスペンスだ。

9月21日(水)放送・前篇のあらすじ

ある日、東京・台東区の公園で、女性の右腕とカバンが発見された。カバンは3ヶ月前に行方不明になった会社員・古川鞠子(松本穂香)のものと判明。しかし、右腕は鞠子のものではなかった……。

事件を知った売れないフリーライターの前畑滋子(中谷美紀)は、雑誌「サブリナ」で起死回生の記事を書くことに。第一発見者が1年前に起きた一家強盗殺人事件で唯一生き残った17歳の少年・塚田真一(濱田龍臣)だと知った滋子は、さっそく真一のもとを訪れる。すると真一も、家族を殺された事件と向き合うため、滋子の取材に協力を申し出る。

一方、鞠子の祖父・有馬義男(橋爪功)は、犯人らしき人物から電話を受け、翻弄されることに……。そんななか、第2の事件が発生! 女子高生が殺され、鞠子の人骨も発見された。

加熱するマスコミ報道のなか、偶然犯人からの電話を受けた滋子は、「か弱い女性ばかり狙って、相手が大人の男だと手が出せない臆病者!」と、その苛立ちをぶつける。すると、犯人が不気味に答えた。

「だったら次は大人の男だ。大人の男が殺されたら、お前のせいだ」

ピースと呼ばれる青年

そして、第3の事件が発生! 殺されたのは、犯人が宣言したとおり大人の男性だった……。被害者男性の遺体は、栗橋浩美(山本裕典)と高井和明(満島真之介)というふたりの青年が起こした車の転落事故がきっかけで発見された。

状況から考えて、警察はその事故で死亡した浩美と和明が連続殺人事件の犯人だと推測。その後、浩美の自宅からは多くの女性の遺体が発見され、連続誘拐殺人事件は、犯人ふたりの事故死で幕を閉じたかにみえた……。

しかし、事件には真犯人がいた。それは、浩美と和明の同級生でピースと呼ばれる青年・網川浩一(坂口健太郎)。浩美と和明のふたりは、網川の策略によって転落事故に見せかけ殺されたのだ……。

9月22日(木)放送・後篇のあらすじ

事件を扱う記事が好評となり、売れっ子ライターとなった滋子。けれど、「第3の事件の原因を作った」ことがマスコミやインターネットで糾弾され、誹謗中傷を受けるようになっていた。

そんななか、滋子は、和明の妹・高井由美子(清水富美加)とその代理人を名乗る網川浩一と出会う。やがて、滋子は、「事件の真犯人は生きている」と主張する著書を発表した網川こそが、真犯人だと気付くのだが……華々しくマスコミに登場した網川は、瞬く間に世論を味方につけ、「真犯人は網川だ」という滋子の話は誰にも信じてもらえない……。

そんなとき、第4の事件が発生! 網川にマインドコントロールされた由美子が、自殺に見せかけて殺害されたのだ。それを知った滋子は、自らの手で網川が真犯人である証拠を掴もうとするが、その姿に愛想を尽かした夫・前畑昭二(杉本哲太)から「限界だ。もう別れよう」と言われてしまう……。

やがて、テレビ局・HBSから「生放送の討論番組で、網川と対決して欲しい」と依頼された滋子は、周囲の反対を押し切って出演を決意することに……。

真犯人は、模倣犯だった!?

多くの視聴者が見守るなか、生放送番組で網川と一騎討ちの闘いをすることになった滋子。しかし、「由美子が自殺したのも、あなたが記事にしなかったせいだ」などと網川から一方的に攻撃されるばかりで、滋子はうまく反論できないまま……。番組の終了時間が近づき、最後の反論を促された滋子は、ひとつの賭けに出る。

「真犯人について、独自の取材をはじめた」と語りだした滋子は、「真犯人は、悲劇の少年時代を過ごし、自分には物語を生み出す才能があると思い込むようになった」と指摘する。

「けれど、今回の連続殺人事件とそっくりな事件が以前アメリカで起きている……つまり、真犯人は、ただの“模倣犯”なのです!」

滋子が叩き付けたその言葉に、網川は激しく動揺。「そんなのはデタラメだ。この事件は、全部僕が生み出した物語だ!」と口走ってしまう。すると、その発言を自白と判断した警察が現場に急行。生放送番組のなかで自らを犯人だと認めてしまった網川は、逮捕されることになったのだった……。

一方、番組を見ていた夫・昭二も、滋子を助けるためテレビ局に駆けつけた。ホッとした滋子は、網川に語った「アメリカの事件」がまったくのデタラメだったことを告白。「やっと終わった」とつぶやいて、昭二と抱きあう……。けれど、事件は解決しても、愛する家族を失った傷は癒されない。孫娘・鞠子を失った義男は、その癒されることのない喪失感に涙を流すのだった……。

ドラマ公式サイト (http://www.tv-tokyo.co.jp/mohouhan/)