原田知世と斎藤工が出演するNHKドラマ10「運命に、似た恋」。9月23日(金)よる10時から放送された第1話では、バツイチでシングルマザーの香澄が、住む世界が違う新進気鋭の若手デザイナー・勇凛と出会うことで、昔の記憶を呼び起こしてゆく。こんなシンデレラストーリーあるはずないや…と思うような設定も、原田知世と斎藤工のそこに生きているような不思議な存在感でその世界へと引きずり込まれてゆくような恋愛ドラマである。原田知世演じる香澄の恋を、全力で応援したくなる初回放送であった。

第1話ストーリー 「禁じられた遊び」

主人公の桜井香澄(原田知世)は45歳になるシングルマザー。
富裕層向けの配達クリーニング店で懸命に働きながら、一人息子の高校生3年生の息子・桜井つぐみ(西山潤)と静かに二人暮らしてきた。

ある日香澄はクリーニングを配達しに、小沢勇凛(斎藤工)の部屋を訪ねた。
勇凛は香澄に部屋に入ってと勧め、自分が作った椅子に座るようお願いする。
綺麗な椅子…と香澄はその座り心地を確かめる。
椅子の足には、ある文様が刻まれていた。

香澄がマンションを出ようとすると、他の車が近くに駐車しており、上手く車庫出しが出来ない。
戸惑っている香澄のところに勇凛が来て、運転を代わり車庫出しすると、そのまま公道へと走り出してしまうのだった。

次の信号が青だったら、どこかへ行きませんかこのまま…と勇凛が香澄を誘う。
香澄は「もし赤だったら…?」と聞くと、勇凛は「その時は…止まります」とおどけて見せる。

香澄の日常

結局信号は黄色だった。
クリーニングのおばさんが若い男にからかわれただけ…と勇凛との一瞬の胸の高鳴りをかき消すように、香澄は日常の毎日へ戻っていった。
朝、つぐみのお弁当を作り、歩いて職場へ向かい、一生懸命仕事をする。その繰り返し。

つぐみは、コンビニでアルバイトをしながら家計を助けており、部活では走高跳に取り組んでいた。

「クリーニングのブランシェスです」
香澄は得意客の白井真帆(山口紗弥加)の家を訪ねる。
勇凛に多くのデザインを依頼する大手家具メーカーの社長夫人で、勇凛と割り切った大人の関係を続けている。
真帆の洋服は、香澄が一生買うことのないような高級な服。
香澄はそんな服を毎日洗って暮らしている。

香澄の元夫でカメラマンの藤井洋治(小市慢太郎)は、若い女性と再婚し、香澄の元にやって来ることはあっても、用は金をせびるだけ。
弱い人間を見捨てられないのは、自分が弱いから…。
香澄はつぶやく。

再び香澄の前に現れた勇凛

香澄がカフェでランチを食べていると突然勇凛が現れ、「あなたは僕の運命の人なんでね」と言い出す。
そしてパーティーがあるからと招待券を置いて行ってしまう。
カフェの店員に「すごいですね! 知り合いですか?」と香澄は言われ、勇凛が新進気鋭の人気デザイナーで、この店内もすべて彼がデザインしたのだと教えられる。

香澄は元夫・洋治の母親である藤井灯(草笛光子)の写真館を訪れていた。
洋治と離婚した後も、灯は香澄のよき相談相手となっていた。
香澄が「灯さん、パーティーに行ったことあります?」と相談すると、行きなさいよ、と勧められる。

写真館に流れるクラシックギターの音色。
香澄はこの曲…思い出の曲なんですと“禁じられた遊び”に耳を傾ける。
灯が思い出について聞くと香澄は幼き頃の思い出を話し出す。

香澄の少女の頃の忘れられない思い出

香澄が14歳の時母親が亡くなった。
祖母の元に預けられた香澄は寂しい日々を送っていた。
ある日海辺で香澄が遊んでいると、犬が香澄を襲ってきて、香澄は水の中に沈んで溺れそうになる。
するとアムロと名乗る少年が香澄を助ける。犬はアムロの飼い犬・ハロだった。
それから香澄とアムロは仲良くなり、香澄は母親が死んで以来笑ったことがなかったが、アムロと過ごすことで笑うことができた。
ある日ハロは車に轢かれ、香澄とアムロはお墓を作る。
その後ハロが一人で寂しいだろう、と死んだバッタや、アムロの壊れたおもちゃ…などを埋めていった。
そしてそこに悲しいこと、辛いこと、全部埋めようと二人は考える。
そうすれば忘れられるんじゃないかと…。
香澄は母親が病気で入院していた時につけていた日記を埋葬することにする。

その時のことを思い出し香澄は涙を流し、灯が謝ると、いつか誰かに言いたいって思ってたから…と香澄は涙を拭う。

そして、香澄の父親は新しい女性を連れて香澄を迎えに来た。
香澄が祖母の家を出る時、アムロが駆けつける。
アムロは自分で彫った木彫りの貝のオルゴールを香澄に贈る。
オルゴールの奏でる曲は“禁じられた遊び”だった。
香澄はアムロに母親が作った、大切にしていたバレッタを贈る。
電車が出発し、幼い香澄とアムロは離れ離れに…。

嫉妬に燃えた真帆が仕掛けたいじわる

勇凛の元に再び配達に訪れた香澄。
勇凛は結婚しているのか? 彼氏はいるのか? としつこく香澄に聞いてくる。
香澄は「は? 45ですよ」と勇凛をかわそうとするが、勇凛は再び香澄にパーティーに来るようしつこく誘うのだった。

クリーニング店には、得意客の白井真帆が訪れ、勇凛のパーティーに一緒に行こうと香澄を誘う。
洋服がないと香澄が言うと、この前あげた服があるでしょ、と。
香澄が勇凛の配達に行った時に椅子に座らされたと真帆に言うと、真帆は自分が勇凛に座らせてもらえなかった椅子だと気付くのだった。

家で香澄は真帆からもらったドレスを着てパーティーに行こうかと迷っていると、つぐみが美魔女だよ、良いよと褒める。
「さもしいかしら…人から物をもらうなんて…」とつぐみは悩む。

ほどなくして真帆から電話が入り、パーティーは仮装パーティーに変更になったから、アニメのハニーエンジェルの衣装を着てくるようにと言われる。
真帆はドラエモンの衣装を着るという。
つぐみは、ハニーエンジェルはまずいよ! と止めるが、真帆の言葉を信じハニーエンジェルのコスチュームを着て香澄はパーティーへ行くのだった。

悪人なのか…善人なのか…

パーティー会場へ着いた香澄。
真帆は普通のドレスを着ており、香澄は全員から笑い者に。
勇凛も大笑いしてハニーエンジェルの決めポーズを取るのだった。

ショックを受け急いでその場を立ち去る香澄。
マンションを出て道路に出ると、テラスから勇凛がストールを投げる。

もしストールが私にかかったら、あの人は良い人…。
もし木に引っかかったら、悪い人…。

香澄は一人でそうつぶやくと、香澄の腕の中にちょうどストールが落ちてくる。
ナイスキャッチ! と勇凛が叫ぶ。

真帆と勇凛は酔っ払って部屋に帰ってきて抱き合う。
部屋の窓際には、ガラスケースへ大切にしまわれたあのバレッタが…。
バレッタを見つめた勇凛は真帆に絡みつく…。

次回第2話は、9月30日(金)夜10時から放送

バツイチ、シングルマザーの香澄は、新進気鋭の若手デザイナー・勇凛と出会う。勇凛は広大な空間を演出する“インスタレーション”を手がけることになり制作に没頭するのだが、香澄にクリーニングを依頼した布に問題が起きてしまい…。次回第2話は、9月30日(金)よる10時からNHK総合にて放送。

原田知世×斎藤工「運命に、似た恋」 公式サイト(http://www.nhk.or.jp/drama10/unmei/)