ジャンプスクエアで連載中のマンガ「プラチナエンド」。映画『デスノート Light up the NEW world』として東出昌大、池松壮亮、菅田将暉ら豪華出演陣で再び実写映画化される「DEATH NOTE」のコンビである大場つぐみと小畑健が再びタッグを組んだ話題作です。連載開始前から期待度が高く、またそれを裏切らない面白さで、まだ物語が序盤にも関わらず実写化確実とも噂されています。今回はそんな「プラチナエンド」の魅力を分析してみたいと思います。

大葉つぐみ×小畑健の最強コンビが放つ最新作!

「ジャンプスクエア」2015年12月号から連載がスタートした「プラチナエンド」。大葉つぐみ原作、小畑健作画による少年マンガです。世界累計発行部数3000万部以上の大人気作品「DEATH NOTE」や累計発行部数は1300万部突破の「バクマン。」を生み出したコンビが再びタッグを組むことで連載前から大きな話題となっていました。さらに「プラチナエンド」は今までの2作品が「週刊少年ジャンプ」に掲載されていたのに対し、若干ターゲットの年齢層が上の「ジャンプスクエア」での連載ということで、内容や表現もより辛辣な部分が多くなっています。またスピードが求められる週間連載と違い、月刊誌での掲載なので、1話当たりのページ数も多く、読み応えのある展開になっています。大葉つぐみと小畑健が新しい作品でどんな世界を描いていくのか非常に楽しみですね。

「プラチナエンド」 今までにない主人公の境遇の悲惨さ

「DEATH NOTE」は天才的な頭脳を持つ高校生・夜神月が主人公であり、「バクマン。」では人気漫画家を目指す真城最高と高木秋人の2人を主役としたストーリーでした。「プラチナエンド」の主人公は、今までの大場つぐみ×小畑健が描いた作品の中でも例にない境遇の悲惨さです。
幼い頃に両親を事故で亡くし、叔母一家に引き取られた主人公の少年・架橋明日(かけはしみらい)。引き取られた先での、あまりに壮絶な虐待の日々に絶望し、中学の卒業式の日にマンションから飛び降り自殺を試みるところから物語はスタートします。さらにその後、自分の両親を殺したのは叔母だったことも知ることに。「プラチナエンド」はそんな主人公・ミライが幸せになるための物語です。ささやかな「普通の幸せ」を望むミライに訪れるのは、どんな幸せの形なのか? 「プラチナエンド」の結末で描かれる「幸せ」とはどんなものなのになるのか、大場つぐみの描くストーリーに注目です。

「天使」「赤い矢」「白い矢」「神候補」 設定の巧みさの魅力

神様が引退することを宣言。13人の天使が選ばれ、それぞれが神候補とした人間13人の中から新しい神を選ぶことになったという設定が物語の初めに提示されます。主人公のミライは、天使のナッセに自殺しようとしたところを救われて神候補の1人となるのです。
また天使には特級、1級、2級と階級があり、特級は翼と白、赤両方の矢を神候補として選んだ人間に与えることができる、1級天使は翼と赤い矢を、2級天使は翼か赤い矢どちらかだけを与えることができるとされています。ミライを助けたナッセは特急天使なので、ミライは「翼」と「白の矢」「赤の矢」の3つ全てを与えられることになります。
「翼」とは文字通り空を飛べる能力を、「赤の矢」は33日間射た人間を魅了することができ、「白の矢」は射た人間を苦しませずに即死させることができます。この「赤い矢」と「白い矢」の設定の妙が「プラチナエンド」の物語に複雑さと深みを与えています。神候補の人間とそれについている天使たちが知略を巡らし、この3つのアイテムをいかに有益に使用していくのか。原作者である大場つぐみが生み出した設定の巧みさが作品の大きな魅力になっているのです。

それぞれの闇を抱える神候補と一筋縄ではいかない天使達

天使により神候補に選ばれたのは、それぞれ「生きる希望を無くした人間」です。主人公のミライを初めとして、ヒロインの咲や、他の神候補を殺すことで自分が神になろうとする「メトロポリマン」もそれぞれ闇を抱えていることになるのです。他の神候補も、大学受験に失敗したりいじめにあっていたり、末期がんに冒されていたりと事情はさまざまです。
そして彼らを選んだ天使たちもそれぞれ一筋縄ではいきません。神選びには全く興味がない者や新しい神の側近となるため野望を燃やす者、2級からなりあがろうとする悪知恵を働かせる天使や、知識をひけらかしたことで特級から1級に降格させられた天使など。
ミライについている特級天使・ナッセも、純粋であるがゆえに手段を選ばない、残酷ともとれる一面をのぞかせます。神候補と天使たちの内面が徐々に明らかになっていくのも「プラチナエンド」の面白さのひとつです。

「DEATH NOTE」や「バクマン。」にも負けない面白さで目が離せない「プラチナエンド」。主人公のミライが今後どのように成長していくのか、さらに他の神候補や天使も続々と登場していきます。早くも名作の予感がする「プラチナエンド」をぜひ読んでみてくださいね。