舘ひろし主演「天下御免トラック野郎 銀ちゃんの事件街道!」が、9月26日(月)よる9時からTBS系の月曜名作劇場で放送された。全国津々浦々、ど派手なトラックで走り回る銀ちゃんこと竜崎銀之助(舘ひろし)。彼のモットーは「交通ルールを守って、時間厳守で確実に荷物を届ける」こと。しかも「女が苦手な女好き」というやっかいな性格……。そんな銀ちゃんが事件に巻き込まれてしまう。

東京から仙台まで乗せた若い女性が殺人犯だった!?

深夜の東京。倉庫での積み荷を終え、目的地に向かおうとしていた銀之助のトラックの前に、ひとりの若い女性(中村静香)が飛び出してきた。仙台まで乗せて欲しいという。目的地が同じだったことから彼女を助手席に乗せる。しかし、それがトラブルの始まりだった。同じころ、その倉庫で自称ジャーナリストの男が殺されていたのだ。防犯カメラには現場から立ち去る彼女の姿が残されていたことから、殺人の容疑がかかる。

警視庁捜査一課の近藤孝典(高杉亘)は、逃亡した女の素性をアパレルメーカー「イークローズ」の社員谷村琴乃と特定し、容疑者の逃亡をほう助した疑いのある銀之助の身柄を、翌朝仙台で確保する。銀之助は、女性の素性も名前も知らないこと、仙台の市街で降ろしたこと、自分自身は事件とはまったく無関係であることを主張するが受け入れられない。

取り調べが膠着状態に陥っていたところ、突如釈放の命が現場に伝えられる。なにやら政財界のお偉いさん筋からの圧力があったらしい。余裕の笑みを浮かべて去る銀之助を迎えたのは、蓮堂路まどか(齋藤めぐみ)だった。彼女は財閥の令嬢で、銀之助の行く先々に出没する熱狂的ファン。仙台に向かう銀之助のトラックを付け回していた黄色い派手なポルシェは、いかにも怪しげなカットとして挟み込まれていたが、単なる追っかけが運転する車だったという衝撃の事実が、ここで明らかになる! ま、そういった「んなアホな!!」と突っ込みたくなる設定も含めて楽しむ種類のドラマですから。

まどかの心遣いで秋保温泉にとどまることになった銀之助。秋保温泉である必然性は……2時間推理ドラマには温泉がつきものですからという以外には見つからないが、温泉でのサービスカットはもうひとつ。ここはもうちょっとサービスしてもよかったのではと中年男性視聴者としては思うなり。

連続殺人事件の根本は7年前の隠蔽された事件にあった

せっかくの秋保温泉だったが、骨休めをする時間もなく、銀之助はふたたび警察に連行されてしまう。仙台近郊の公園で見つかった他殺体が、東京から運搬されてきたことが明らかになったのだ。しかも、銀之助が運んできた積み荷のなかに死体が入っていた可能性が高いという。殺されたのは東京で闇金融業を営む男だった。

取調室では、またしても「自分は何も知らない」「そんなはずないだろ」という不毛なやりとりが繰り返されるが、ふたたび現場に横やりが入って、銀之助は解放される。「いったい何者なんだ」と聞く刑事に「トラック運転手です」とすまして言う銀之助。今度の圧力元は令嬢ではなく、公安だった。ここで銀之助の衝撃のキャリアが明かされる。なんと、かつては公安のエースだったというのだ!! 不祥事の責任を取って辞めたらしい。いやしかし、公安のバリキャリ(バリバリキャリア)がなんでデコトラ運転手やねん……不毛な疑問提起はやめときますが。

2件の殺人事件は当然関連性が疑われた。仙台で足取りが途絶えている琴乃も含めて、イークローズが何らかの形でかかわっているのは明らかだった。調べを進めた警察は、7年前にあった同社内での横領事件に関係があるのではないかと疑う。表ざたにしたくない同社は事件を告発することもせずにもみ消していたが、社内の2億円がひとりの男性社員とともに消えていたのだ。そして失踪した男性の婚約者が谷村琴乃だったのである。

全国のトラック野郎が仙台に大集結!

仙台までの道中での印象から、琴乃の無実を信じる銀之助は、彼女の身を案じていた。彼女は事件の真相に近づいていっているのではないか。だとしたら彼女自身にも危険が迫る可能性がある。銀之助は全国の仲間に連絡を取り、協力を求める。

かくして全国からトラック野郎が集まった。おー、こんなに大型トラック集めるのタイヘンだったろうなあ。エンドロールには全国アートトラック協会とかあったから、おそらくそういった同好会に協力を求めたんでしょうな。ま、フツーに乗用車で来ればええやん、という突っ込みはのどまで出かけているけど、飲み込んでおくことにします。

一方、琴乃は松島で人探しをしていた。なぜ仙台ではなく松島なんだという疑問は当然わくが、そこは秋保温泉と同じで近隣観光地はとりあえず入れとけという2時間推理ドラマの鉄則どおりなのでしょう。しかし松島らしい光景はあまり出てこないなと思っていたら、突如見晴らしのいい公園で銀之助が公安時代の上司・鮫島広一(田中健)と会うシーンが挟み込まれた。鮫島曰く、まだ銀之助への借りは返していないらしい。いや松島の景色をバックにするなら、もう少し色っぽいシーンのほうがよかったんでは! 

話がそれた。琴乃は7年前の横領事件について何か知っていると思われる元社員を追っていたのだった。そして、その男を見つける。死体として。現場から立ち去る男を目撃した琴乃は、すべての筋書きを理解する。

犯人と対面した琴乃。銀之助が現場に着くと、琴乃とともにいたイークローズ社長・宮園弥生(未唯mie)が犯人に刺されて倒れていた。彼女を一刻も早く病院に運ばなければならない。銀之助は琴乃とともにトラックに乗り込む。法令順守がモットーの銀之助ではあるが、今回ばかりは……。そんな銀之助の前で、あら不思議、信号機が次々と青に変わっていく。東京では鮫島が何やら小型の装置を手に、ふふっとほほ笑む。いやいや、いくら公安でもそんな芸当は無理だから!!

「月曜名作劇場」 公式サイト(http://www.tbs.co.jp/getsuyou-meisaku/)