この夏、話題を集めたドラマの一つ、日本テレビ系ドラマ藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』。初回から誰もが怪しいスリリングな展開、誰が味方で誰が敵か分からないストーリー、Hey! Say! JUMP伊野尾慧の演技など見所満載の本ドラマを振り返ってみましょう。

全員が容疑者? 先の見えない序盤に話題沸騰

『そして、誰もいなくなった』は、簡単に説明すると、いわゆるリア充な生活を送っていた主人公が、同姓同名の別人が逮捕されたことをきっかけにして四面楚歌な状況に転落し、謎を解明して状況を打破しようと孤軍奮闘する物語です。
サスペンスといえば、おおよそ犯人の目星が付いた状態で物語が進むのが常套ですが、このドラマでは、第1話からすべての登場人物の行動にどこか含みがあるように見え、“全員が容疑者”状態。原作はなく、秦建日子による完全オリジナル脚本によるドラマのため、ネット上では犯人予想に花が咲きました。

ミステリアスな展開の連続・誰もが怪しい第1話

主人公の藤堂新一(藤原竜也)は、優秀な研究者。ネット上に拡散したデータを消去できる画期的なソフト“ミス・イレイズ”の開発に成功し、私生活も仕事も順風満帆の中、突然会社から“藤堂新一になりすました何者かではないか”と疑われたことから謎が動き出します。疑惑の発端は、新一が会社に登録していたパーソナル・ナンバーが、婦女暴行事件で逮捕された男“藤堂新一”と同じだったこと。この事によって新一は、身元不明の存在となってしまったのです。
手がかりを探るうちに新一は、ネット上で偽・新一のデータを探し出すことに成功。行きつけのバーで祝杯をあげたのでした。
総務省勤務で、新一が真っ先に事態について相談した小山内保(玉山鉄二)、事件の手がかりを掴むために向かった新潟での協力者・長崎はるか(ミムラ)、斉藤博史(今野浩喜)。これら大学時代のゼミ仲間3名に加え、新一の母親(黒木瞳)、上司の田嶋(ヒロミ)やバーテンダー日下瑛治(伊野尾慧)など、どこか疑わしい登場人物が出揃った第1話でした。

新たなキーマンの登場で謎が深まる第2話

第2話。“ガキの使い”と名乗る男から告げられた数字に導かれ、動物園へ向かった新一は、そこで、母と、母の車椅子を押す小山内の姿を目撃します。
その夜、小山内と待ち合わせたバーで、バーテンダーの日下から聞いた、バーを開くきっかけとなった話に衝撃を受けます。その後、小山内が訪れたタイミングで再び“ガキの使い”からの連絡を受け、店を飛び出した新一は、謎の集団に掴まり、刑事・鬼塚(神保悟志)の前に連れていかれてしまいます。本当の名前を詰問する鬼塚に、「藤堂新一だ」としか答えようがない新一。鬼塚は銃を新一の頭に押し付けて…。

第2話では、謎の電話主“ガキの使い”、まるで新一のことを知っているかのような言葉を口にする偽・新一の弁護人・西条、刑事の鬼塚が新たに話に深く関わってきます。キーマンであることは間違いない彼らの言動、小山内と新一の母の関係も謎を解く鍵になるのでしょうか。

初回に登場した冒頭のシーンは結末へ向けたヒント?

『そして、誰もいなくなった』の冒頭は、ビルの屋上で何者かに命を狙われる新一の姿から始まりました。スピーカーを通して“撃たれるか、飛び降りるか”と選択を迫る何者かの声は、“この世に存在していないことになっている”から死体が残っても問題ないと告げます。
1話のラストでも同様の屋上のシーンが挿入され、声は第3の選択肢“孤独”を提示します。声の主張は、“新一と自分が手を組み、世界を孤独で変える”というもの。変声機を通してスピーカーから語りかけていたのは、小山内・・・なのか?

これらのシーンは、時系列で言えば、本編のクライマックスに当たる部分。新一が屋上に追い詰められ、銃の照準を胸に合わせられるまでの間に、何が起きたか・・・。
誰が味方で、悪意を持って行動しているのは誰なのか、張り巡らされる伏線に気が抜けないスタートとなりました。

マイナンバー制度のスタートとリンクするような『そして、誰もいなくなった』のストーリー。追い込まれていく主人公の姿に戦慄する人も多かったのでは。たくさんの伏線が隠されていた本作、ぜひ冒頭のシーンから見返してみてください。それぞれの行動の意味を理解したうえで見てみると、新しい発見があるかもしれません。