日本テレビ系「新・木曜ドラマ」枠にて9月29日(木)よる11時59分から放送が開始された「黒い十人の女」。主人公を演じるのは2時間ドラマの帝王こと船越英一郎。今回は裁くほうではなく裁かれるほう。10人の女を手玉にとって、プレイボーイぶりを発揮したその挙句に、命を狙われることに…。ブラック・コメディーながらも現代の世相を端的にあらわした問題作。脚本のバカリズムが独特のテンポで女性の深部をえぐり出す。

第1回目のファーストシーン。このドラマの主人公・風松吉(船越英一郎)が床の上をもがきながら、必死に何者かから逃げようとしている。そして、力尽きて倒れこむ。後方のドアが開いて、何人もの女の影がシルエットとなって写り込む。
その女たちがジワジワと松吉のそばへ寄って行こうとする。
一体、この男に何が起きたのか? 異様な光景がフェードアウトすると、画面は一転、3ヵ月前の松吉に…。

「第1話あらすじ」愛人たちの共同戦線はじまる

今回の作品は1961年に公開された日本映画「黒い十人の女」(大映配給)がベースになっている。監督は巨匠・市川崑。オリジナル脚本は和田夏十。娯楽映画から実験的映画まで幅広くこなし、ライト感覚のモダンな作風で数々の名作を残している。
今回放送の日本テレビ系「黒い十人の女」は、お笑い芸人・バカリズムが脚本を担当し、新感覚の“不倫”ドラマが完成した。
“不倫”? そう、このドラマは今年の芸能界を席巻した“不倫”がテーマ。
なにしろ主人公・風松吉(船越英一郎)は10股不倫!
取り立ててイケメンでもなく、金や地位があるわけでもないテレビ局プロデューサーである。

その風松吉が今日も職場であるテレビ局へ出勤しようとしている。
玄関に入るなり局の受付嬢をしている神田久未(成海璃子)と軽く会釈。どうやら久未は松吉と不倫関係にあるようだ。
妻がいるとは知らずに声をかけられ、たまに食事に行くようになり、男女の関係になった。いわば女たらしの手口にはまったのである。なぜなら松吉は久未のほかに、あと8人の愛人がいるからだ。
ドラマプロデューサーとして、それなりに仕事をこなしている松吉の武器は、誰にでも意見を合わせやすく、親しみを浮かべるその顔にある。いわば女性の敵ではあるが憎めない役柄。とかく女性はそんな男に弱いもの。「私だけは…」と騙されるのである。
久未も関係を持ったあとに、松吉から妻帯者であることを知らされたのだが、いまだに離れられず不倫関係を続けていた。

ある日、その久未のもとに一本の電話が入ってきた。風松吉の妻と思われる女性だった。「どうしよう。とうとう見つかった…」。妻と愛人という立場ならどうしても愛人は不利だ。翌日会う約束をした久未だが、LINEで友人たちに相談すると、“慰謝料、請求されるよ”“水ぶっかけられるよ”“別れちゃえ“と絵文字入りで、他人の不幸を喜んでいる風に見える。
友人に充分脅かされた挙句、久未は怯えながら、指定されたカフェに向かう。
そこにいたのは如野佳代(水野美紀)。久未は、愛人は弱い立場、ここは平身低頭、涙ながらに不倫を謝罪しなければと思い、テーブルに額をこすりながら謝るが、相手の佳代が思わぬ言葉をかける。「謝らなくていいから」(ここはバカリズムの脚本はテロップ入りとなる。ギャグ漫画に近い感覚)
実は佳代も愛人の一人で、舞台女優をしている。
「え〜えッ」私の他に愛人が。なんだ、同じ立場なら謝ることなかったんだ。
自分が慰謝料を請求されることがなかったので久未はホッとしたが、風松吉との思わぬ関係を告げられ気が動転する。
こうなると立場が同じなので若さが強い。佳代と口論になり水をかけられると、すぐさま飲んでいたカフェオレをかけてしまう。
「カフェオレは反則でしょ」と言う佳代のもとに、今度はドラマAPをしている弥上美羽(佐藤仁美)が声をかける。
実は、美羽もまた松吉の愛人なのだ。佳代も美羽もお互い松吉の愛人として認識しているが、仲が悪いのか良いのか、よく分からない。
久未はもはや訳が分からなくなってきた。そんな久未に佳代は言う。「同じ悩みを抱えるもの同士、仲良くしましょう」。
こうして愛人3人、共同戦線を張ることになったのだが…。

いっぽう風松吉は、そんな愛人たちの話も知らず、新進気鋭の女優・相葉志乃(トリンドル玲奈)に甘い誘惑の粉をかけていたのだ。
第2話は、その複雑な愛人関係がさらに複雑に。女たちの嫉妬心が、思わぬ方向に動き始めることになる。

次回第2話は、10月6日(木)よる11時59分より放送

不倫から抜け出そうと新たな恋を見つけた久未だったが…。次回第2話は10月6日(木)よる11時59分より日本テレビ系にて放送。

船越英一郎主演「黒い十人の女」 公式サイト(http://www.ytv.co.jp/kuro10/)