新垣結衣が主演を務め、ドラマ化されることが決定した「逃げるは恥だが役に立つ」。2016年10月11日(火)からTBS火曜ドラマ枠で放送される社会派ラブコメディの原作は、海野つなみのコミックで月刊「Kiss」にて連載中、単行本は7巻まで刊行されています。2015年には第39回講談社漫画賞の少女部門で受賞するなど評価の高い作品です。しかも今なら1巻をmusic.jpでまるごと無料配信中。ぜひドラマが始まる前にチェックしておきましょう。

契約結婚から生まれるのは恋?

「逃げるは恥だが役に立つ」の主人公は25歳の森山みくり。ドラマでは新垣結衣が演じます。大学時代に就職活動はしたものの内定をもらえず、大学院に進んだところで再び就職は全滅、派遣社員となりながらも派遣切りの憂き目にあったという冴えない女の子です。誰にも必要とされないつらさをひしひしと感じていたところへ助け舟を出してくれたのが父親でした。
みのりは、父親の元部下である36歳のサラリーマン津崎の家事代行サービスを請け負うことになります。そのうちさまざまな出来事が重なって、みのりは津崎と事実婚というかたちで契約結婚し、サラリーマンの妻として正規採用されることになるのです。
女性の永久就職先は結婚という表現の仕方を場合によってすることもあるかもしれませんが、契約結婚という割り切った関係は現実にはなかなか存在しません。果たしてその先に恋は生まれるのでしょうか。

妄想劇場を繰り広げるみくりなど、登場人物が個性的

「逃げるは恥だが役に立つ」は、現代社会を反映しているかのような個性的なキャラクターが登場する点が見どころです。みくりは大学で心理学を学び、大学院で臨床心理士の資格を取得しており、妄想癖があります。『徹子の部屋』や『情熱大陸』風に妄想劇場を始めてしまうところがおもしろいと評判です。
津崎はシステムエンジニアとして働く理系サラリーマンで、気難しい神経質な性格をしています。ドラマで演じるのは星野源。どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。
みのりと津崎の結婚が契約であることは周囲には内緒にもかかわらず、津崎には自分の領域に他人が入ることを極端に嫌うところがあるため、仮面夫婦なのではないかと疑われます。
みくりと津崎の結婚に疑問を抱くのが津崎の同僚たち。ストーリー展開にからんできます。みくりの母方の伯母で52歳、独身キャリアウーマンの百合もクセのあるキャラクターです。みくりも百合も子どもがいないのに、ふたりで少子化問題や育児問題について熱く語ってしまうところが笑えます。

ビジネスとしての恋の攻防戦

みのりと津崎は表向きにはふつうに結婚しているふりを装っているため、契約結婚がバレないようにさまざまな苦労をすることになります。とくに津崎の同僚たちがどのようにストーリー展開にからんでくるのかは注目です。
契約結婚ということでビジネスとしての取り決めは念入りにおこなうわけですが、ひとつ屋根の下でふたりが暮らすことには違いありません。ビジネスといえども共同生活を重ねることで、みのりと津崎にはそれぞれさまざまな感情が芽生えてきます。
あるときはどちらかがビジネスライクに距離をとろうと考えたり、あるときはどちらかが本当の気持ちに気づいてしまったり。実はこのビジネスとしての恋の攻防戦が社会派ラブコメディの真骨頂。最終的にどのような結末になるのか、楽しみですね。

「逃げるは恥だが役に立つ」は就職のひとつのかたちとして契約結婚をするという発想自体がおもしろい社会派ラブコメディ。ただ社会派だからといってとくに難しいわけではなく、契約結婚の果てに恋が生まれるのかどうか、果たして成就するのかどうかが見どころです。ドラマが始まるまえに「逃げるは恥だが役に立つ」をチェックして、キャスティングの予想をしてみるのもおもしろいかもしれませんね。