武井咲主演、NHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜」。10月1日(土)午後6時10分に放送された第2話では、国元に帰っていた礒貝十郎左衛門ときよが一年ぶりに再会を果たす。しかし、きよに縁談が持ち上がって……。

赤穂藩浅野家藩主の長矩は、殿中で吉良上野介に対して刃傷沙汰を起こし、即日切腹、浅野家は断絶となった。一方の吉良は何のお咎めもなし。これに不満を抱いた藩の浪士たち47人が吉良邸へ討ち入り、本懐を遂げる。忠臣蔵として知られる赤穂浪士の討ち入り事件である。その事件の陰で、ひとりの女性が48人目の忠臣として活動していた??。

第1話では、赤穂藩浅野家の江戸屋敷に奥女中として勤めることになったきよが、殿の寵臣となっていた幼なじみの礒貝十郎左衛門と再会し、恋に落ちた。十郎左衛門が国に出立するにあたって、ふたりはお互いの思いを確認し、再会を誓って肌着を交換し合った。

侍の身分を捨てること、その先に待ち受ける人生は……

赤穂藩江戸屋敷。きよ(武井咲)は、藩主浅野内匠頭長矩(今井翼)一行の帰りを待ちわびていた。礒貝十郎左衛門(福士誠治)と一年ぶりに再会できるのだ。一行が戻ったあともなかなか再会できないでいたが、ついに街角で出会うことができた。言葉を交わし合うふたりだったが、人目が気になって、再会の喜びに浸ることはできない。ふたたび、赤い糸での目印を約束し、ひとまず別れることにした。

屋敷内では、殿の帰りを祝って宴が開かれる。殿の御前で琴を演奏するきよ。前回のように失敗することなく、つつがなく演奏を終えるが、ふたたびトラブルが持ち上がる。長崎から取り寄せた珍しい菓子として献上された金平糖を前に、長矩が「ぜいたくをして」と突如怒り出したのだ。こうした短気は、のちの刃傷事件につながる気質として描写される。

きよ周辺も騒がしさを増していた。ならず者の兄・勝田善左衛門(大東駿介)が、浪人仲間とともに犬を試し切りしたのだ。五代将軍綱吉から生類憐みの令が発布され、動物の殺生は固く禁じられていた。善左衛門は父親の勝田元哲(平田満)に匿われるが反省する素振りもなく、むしろ自分の不徳は侍の身分を捨てた父親のせいだとほのめかす。元哲は身分の違うきよの母親と一緒になるために、侍の身分を捨てたのだった。そして不遇をかこっている。こちらも、もし十郎左衛門ときよが結婚したら……その未来を暗示する前例として提示される。

突如持ち上がった縁談話にきよは困惑する

きよに、さらなるトラブルが訪れる。叔母である仙桂尼(三田佳子)から縁談話を持ち込まれたのだ。相手は村松三太夫(中尾明慶)という浅野家部屋住み(見習い)の侍だった。十郎左衛門のことを言い出すわけにもいかず、きよは、ただただ困惑するばかり。

牛天神。人目を気にせずにすむ状況で、ようやく再会をはたしたふたり。十郎左衛門はきよに向かって、この日が来るのを待ちわびていたことを告げる。そして、殿に許しを乞うて夫婦になろうとプロポーズする。きよは喜びながらも、どこか心配な様子。十郎左衛門は、殿の気質はわかっている、言い出すタイミングを見計らうという。それでもきよの表情は晴れない。もちろんその原因は縁談話にあるのだが、十郎左衛門には言い出せない。

きよの心配ごとの原因が、兄の狼藉にあると考えた十郎左衛門は、その処遇を含め諭すために、町中に潜んでいた善左衛門を訪ねる。しかし、そこできよの縁談話を知らされる。十郎左衛門は絶句する。

一方のきよ。藩主長矩の妻・阿久利(田中麗奈)に対して琴を指南していたが、その席で思い余って相談事を持ち掛ける。自身の縁談話についてだった。

ふたつの伏線に注目

第2話では、今後の展開を示唆する伏線が張られている。ひとつはきよの父が侍の身分を捨てて、きよの母と一緒になったこと。回想シーンとして、死を前にした母が苦難の道を行くことになる父・兄のことを心配する場面が挟み込まれる。それは十郎左衛門ときよが夫婦になる未来をも暗示する。ただし父母とも一緒になったことを後悔してはいない。もうひとつは、長矩の短気で剛直型という気質。刃傷沙汰は直接の原因がどうあれ、長矩のこうした気質ゆえに起きた事件ではあった。

次回第3話は、10月8日(土)午後6時10分より放送

きよは縁談話の延期を画策する。一方の十郎左衛門は殿にきよとの結婚話を言い出せないでいる。そんなおり、長矩が朝廷からの使いを接待する勅使饗応役に任命される。指南役は吉良上野介だった。次回第3話は、NHK総合で10月8日(土)午後6時10分より放送。

NHK土曜時代劇NHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜」 公式サイト(http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/chu-koi/)