放送前から話題を呼んでいた、ドラマスペシャル「狙撃」が、10月2日(日)よる9時から放送されました。主演の尾野真千子が力強くストーリーを牽引し、豪華キャスト陣もハードボイルド作品らしい心にズシンと響く演技を披露してくれました! 囮捜査で服を引き裂かれようが、公安刑事にボコボコにされようが、微塵も怯まないNewヒロインの登場です!

15年前の未解決事件、その裏に隠された事実

不倫が原因で所轄に左遷された元警視庁捜査一課の刑事・上月涼子(尾野真千子)は、本庁の城田義彦警務部長(でんでん)から呼び出しを受け、警視庁警務部特務監察室へ異例の出向を命じられます。特務監察室室長の鎮目竜二(佐藤浩市)は、15年前に起きた次期首相候補・宮田達之(柄本明)が狙われた狙撃事件の現場に居合わせ、まもなく時効を迎えるこの事件を未解決には終わらせない、という執念を持っていました。

狙撃事件が起きた15年前の6月30日は、涼子の母親が殺害された日でもあり、涼子は狙撃事件になにかしらの因縁を感じていました。鎮目から狙撃事件の資料を渡された涼子は、特務監察室事務の花村加代(鈴木麻衣花)や特務監察官の成瀬勝巳(北村有起哉)からも事件の概要を聞き、かつて公安に勤めていたジャーナリストの神戸悟(小市慢太郎)の元を訪ねます。神戸の話では「この事件は警察内部の犯行であり、公安は組織ぐるみでそれを隠蔽しようとしている」ということでした。

さらに涼子は、事件当時公安部にいた藤宮佳苗(鈴木杏)が破棄されようとしていた狙撃事件の決定的証拠が入っているファイルにロックをかけてしまったことから、その後佳苗が自殺と見せかけて公安に殺されたことを知ります。そして佳苗の恋人であり、公安から異例の監視を付けられている公安刑事・貴島彰(阿部サダヲ)との接触を試みます。

公安の恐ろしさ、警察組織の闇が浮き彫りに

佳苗からUSBキーを渡されたと思われる貴島は、この2年間異常なまでに公安からマークされていて、心身ともに疲弊しきっていました。そんな貴島は、涼子に一縷の望みを感じ、USBキーを渡すことを約束しますが、貴島が教えた場所にあったUSBキーはダミーでした。その矢先に貴島の死体が東京湾で見つかったことがわかり、成瀬にも連絡がつきません…。涼子の自宅も盗聴器が仕掛けられ、涼子たちの動きは公安に筒抜けの状態。それを察した貴島は成瀬に別のダミーを渡し、成瀬は偽のUSBキーだと承知で公安の動きを撹乱し、その結果公安に殺されてしまいます。

本物のUSBキーは、貴島の実家で作られたお米と一緒に涼子の元へ届きます。狙撃事件の決定的証拠と言われていたファイルには、狙撃犯の顔が特定できる防犯カメラ映像が収められていました。そこに写っていたのは、この事件を追うために警察を辞めたと話していたジャーナリストの神戸でした!

公安警察の重要性を重んじていた神戸は、警察組織を改革しようとしていた宮田を殺害する計画を立て、元警視総監の嶋壮一(長谷川初範)は神戸の動向を掴んでいながらも、実行するように仕向けていたのです。真犯人が捕まり、宮田が自分を撃った狙撃犯との面会を申し入れます。鎮目が手配した個室で対面する宮田と神戸…。と、急に宮田が退席し、銃を持った神戸が鎮目に向かって発砲! その場で神戸は射殺されますが、泣き叫ぶ涼子の元で、鎮目までもが絶命します。

鎮目が宮田に語っていた警察改革は、警察機構の根本を覆すような構想でした。鎮目の構想を危険視した宮田が、神戸に銃を渡し鎮目を撃つように促したと考えられますが、宮田も直後に自殺し、事件は闇に葬られます。その後特務監察室は解散し、涼子も所轄に戻ります。そして2年後…涼子と花村が久しぶりに顔を合わせます。鎮目は花村にUSBキーを預けていました。涼子が鎮目に託したUSBキーが、再び涼子の元に…。佳苗、貴島、成瀬が命と引き換えに守ったUSBキーを握りしめ、涼子は鎮目の意志を引き継ぐ決心をするのでした。

フィクションとはいえ、実際にあった狙撃事件がモチーフになっていたり、何よりも公安がめちゃめちゃ恐ろしい。そして、前情報として佐藤浩市が殉職すると言われていましたが、ストーリーに引き込まれ、そのことも忘れるほどの展開が繰り広げられました。ラストの5分で「あっ! 鎮目が! 」と思った時にはもう撃たれしまい…わかってはいても衝撃と戦慄に身悶える結末でした!!

ドラマスペシャル「狙撃」 公式サイト (http://www.tv-asahi.co.jp/sogeki/#news)