『働きマン』は、2007年に放送された全11話からなるドラマである。この作品は働く女子を描いたドラマの元祖とされ、大きな反響を呼んだ。さらに、主演の菅野美穂が役と合っていることでも話題となった。石原さとみ主演「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(毎週水曜よる10時〜日本テレビ系で放送)も同じく出版社が舞台のオシャレな働く女子ドラマとして話題だが、『元祖・働くオシャレ女子ドラマ』を振り返ってみよう。

私生活を犠牲にして働く雑誌編集者が主人公

出版社で働く主人公の松方弘子、28歳。雑誌の編集者である彼女は、ひとたび気持ちを仕事モードに切り替えると、私生活より仕事を優先する。デートや趣味、おしゃれなどを捨てて仕事をする姿は男そのもの。
エネルギッシュにたくましく仕事に取り組む弘子についたあだ名は、働きマン。だが、仕事に没頭する弘子は働く理由を日々模索していた。彼氏よりも仕事を優先してしまうたびに、なぜなのかと自身に問いかける。
働く人々がつい考えてしまう、働くことの意味。視聴者に働くことが意味するものを問う内容のドラマである。

作品を彩るキャラクターとキャスト陣

ドラマの主人公・松方弘子は、責任感が強く中途半端なことを嫌う女性。強気な発言で周囲に敵を作ってしまうこともある女性を菅野美穂が演じる。
そして、弘子が指導する新人編集者・田中邦男を速水もこみち、上司として頼りにしているデスク・成田君男を沢村一樹が務める。編集長・梅宮竜彦役は伊武雅刀、弘子を尊敬する渚マユ役は平山あやがそれぞれ担当。弘子の同期・小林明久を荒川良良、文芸担当の編集者・梶舞子を吉瀬美智子が演じている。また、弘子を気に入らない編集者・菅原文哉と、事件担当の編集者・堂島保は、それぞれ津田寛治と野仲イサオが演じた。
その他、弘子の恋人・山城新二を吉沢悠、弘子の親友・荒木雅美を佐田真由美が務めた。

松方弘子を演じた菅野美穂に注目

このドラマは、2013年に堺雅人と結婚した菅野美穂の演技が魅力と言えるだろう。独身女性が陥りやすい仕事への不安や、仕事とプライベートの両立に悩む姿を巧みに表現している。同じような状況の女性であれば、思わず共感するのではないだろうか。
また、キャリアウーマンとして熱心に仕事を行う主人公の姿が、その当時独身であった菅野にピッタリはまっていると大きな話題を集めた。このことからも、菅野の演技が良かったことをうかがい知ることができる。

数々の名言が誕生したオシャレ女子ドラマ

このドラマは、働くオシャレ女子ドラマの元祖としても話題となった。
仕事をテーマにしたドラマはこれまでにも制作されていたが、ファッションにも力を入れた作品は『働きマン』が最初なのではないだろうか。中には、キャストたちが身につけている服やバッグ、アクセサリーを楽しみに観る視聴者もいたほど。さらに、『働きマン』の公式サイトでは、各回で使用されたファッションアイテムの紹介ページが設けられた。
そして、この作品からはいくつもの名言が生まれた。
『振り向くよりも目の前にある仕事が先』
『仕事をしたと思いながら死にたい』
などなど、仕事への考え方を変えてくれるような言葉がちりばめられている。

大ヒットを記録した『働きマン』。今観てもオシャレで楽しく、働く女子に元気をくれるドラマである。
また、主演を務めた菅野美穂は、10月14日(金)よる10時からスタートするTBS系連続ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』への出演も決定している。タワーマンションに住むごく普通の主婦、高野亜紀を演じる。
『働きマン』から『主婦』になった菅野美穂の演技を楽しみにしていよう。