松下奈緒が主演を務める土曜プレミアム「特命指揮官 郷間彩香」が、2016年10月22日(土)午後9時〜11時10分にフジテレビ系で放送される。これまで“できる女”を数多く演じてきた松下が今回演じるのは、捜査二課知能犯第二係主任 警部補・郷間彩香。切れ者警部補でありながら、普段は女子力も高い普通のOLのような一面も持ち合わせたニューヒロインの活躍を描く。

●松下奈緒が5年ぶりに刑事役「中身の濃い作品になっています」

原作は、第12回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞するなど熱烈なファンを持つ梶永正史作「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」(宝島社文庫)。数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため“電卓女”と呼ばれる彩香が特命を受け、巨大組織が裏にうごめく犯罪のど真ん中で、奇想天外な犯人集団と対決を繰り広げる。松下の刑事役は、2011年に演じた「CONTROL」(フジテレビ 2011年1月期・日9ドラマ)以来、5年ぶりとなる。

松下は、郷間彩香役をオファーされた時の感想を「監督より、普通のOLさんみたいな雰囲気を持ったそんな彩香が捜査一課で何も分からないまま特命指令を受け、捜査するというギャップを楽しんでもらえたらというお話を伺いました。そういったところが新鮮で、知能犯を担当しながら、なおかつ髪を巻いていたり爪もネイルをぬっていたり、という女子力が高い部分もおもしろいところで、同時に自分自身が忘れていた部分だと思いました」と語る。

高層ビルに立てこもる犯人を包囲して睨み合いが続くシーンでは、新宿都庁前の道路を一晩、約10時間近く封鎖し、犯人と対峙するシーンでは、別荘を一軒借り切ってロケを行う…といったこだわりの撮影に、松下は「こんなに格好よくて映画的で、キャストの方ももちろんですが、クレーンを使った撮影や、ロケ地もこだわっていて。中身の濃い作品になっています」と、ダイナミックな展開、それに見合う映像に自ら太鼓判を押した。

●鈴木亮平が松下奈緒に“壁ドン”

共演陣には鈴木亮平、高嶋政伸、大友康平、真剣佑、神田正輝(特別出演)、内田裕也、竹中直人、稲垣吾郎らが名を連ねる。郷間彩香の前に突如現れた警視正でキャリアの男・吉田透を演じる鈴木亮平について、松下は「キャリアの役とノンキャリア女性というまったく別の道を歩んできた二人が、この人は信じられるのか? とお互いバディーじゃないけれどお話が進んで行くうちになんとなく心を許せる相手になっていったら」と話したほか、「鈴木さんには人生で初“壁ドン”をやっていただきました。事件の合間でのことですが」とも明かしており、こちらのシーンにも注目したい。

鈴木亮平は、吉田を演じるにあたり「(吉田の正体を)どれくらいお客さんに見せるか隠すか、どれくらい周りの人に見せるか隠すか、彩香に見せるか隠すか、というところが難しく、監督と逐一相談しながら演じました。そこが難しさでもあるし面白さでもあります」と語る。また今回、実際に警察のキャリアの方に会って話を聞いたそうで、「キャリアのすごくできる人、というのは冷たい人間をイメージしがちだけれど、実際は礼儀正しく印象のいい人だそうです。人を見て油断させることができる人なんですね」と分析している。

●稲垣吾郎との初共演に「忘れられない一日になりました」

街中の銀行に人質をとって立てこもり、交渉役としてなぜか郷間彩香を指名してきた男・國井哲也役を演じるのは、松下とは初共演となる稲垣吾郎。松下は「稲垣さんとは一度ご一緒したいと思っていましたので警官と犯人という形ですが夢がかないました」とコメント。一方、稲垣は「この役は謎が多いので、前半はそこを強調させ、怖い役なのでその存在感をうまく出したいと思います。今までとは違うものにしたいと思います。犯罪に至るまで生きてきた人生がありそこにはかなり重いものがあって、その辺りの怒りといったものを演じられたら」と自身の役柄について話し、松下については「郷間彩香というニューヒロインが生まれたなという感じがあります。格好いいですよね」と語った。

松下は、稲垣との共演を「初日はあまりよく覚えていません。とにかくすごく緊張していて! 息が上がってくらくらしちゃいました。その緊張感を稲垣さんもきっと感じていたと思います。忘れられない一日になりました」と振り返る。さらに稲垣からはこんなエピソードも。「僕もピアノが好きなので手を見ちゃいました。ピアニストの手なんだって」と松下の手を見つめていたそうだが、当の松下は「気付いてなかったです。私、それどころじゃなかったんだと思います」と笑う。

●ピアニストのような電卓さばきを披露

そんな松下は、ピアノを弾いてきたことが、今回、思わぬところで役立ったという。“電卓女”という異名を取る彩香は、目にもとまらぬ早さで電卓を打ち、贈賄などの悪事を暴いていく。「電卓を打つ時はずっとこう(ピアノの指使いのように)指を動かしていました。(電卓は)彩香の事件へのアプローチの仕方、事件に対する技なので、ピアノをやっていて良かったなと思いながら電卓を打っていました」と話し、「手元を撮るシーンでは、(監督から)『第九で』と言われたりしていました(笑)」と、ピアニストのような電卓さばきを披露したことを明かした。

●内田裕也、松下奈緒に「アメリカへ行け!」

そして、日本中を揺るがす大事件に関わる政治家役を内田裕也が演じる。松下も「雲の上の存在というか。内田さんに会えるというので楽しみにしていました。“生ロッケンロール”が聞けて幸せでした」と語る。監督が「よーい!」と言った瞬間に「よし、ロッケンロール!」と言っていたそう。18年ぶりのテレビドラマ出演となる内田は「10年くらい映画しかやってこなかったあとにロックンロール、75歳になってこのへんでテレビドラマデビューというのも世界にいないと思って」と語る(これまでの作品はテレビドラマ出演という認識ではないご様子)。

「はっきり言ってこっちも楽しんでやってる。政界のドンという役どころは。ある意味格好良い。ヤクザの役などは、たまにはきれて暴れる割りには似合わない。監督とも話して着物でいかしてくれと言った。悪くないでしょ。スカ−フは私物。オレなりの役作り。役作りしてますとか言うのいやなんだよ。日頃の勉強が大事、どういう体験しているかってことが大事で。いきなり役作りとかしてもね」と語る。さらに、松下奈緒については「あれだけたっぱもあるんだから。正統派美人。英語を勉強してアメリカにオーディション受けるくらいの気持ちじゃなきゃだめだって」とアドバイスを贈った。

●「人としての感情を持っているところを大事にしなければ」

松下は「男性が見ても、女性にも好きだと思ってもらいたいし、愛されるキャラのところと、ばりばり我が道を行く、といったところとのバランスを大事にしたい」と監督と話したそうで、「人としての感情を持っているというところを最後まで大事にしなければと思い演じてみました」とも語っている。郷間彩香の魅力を通して、松下奈緒の魅力にも迫ることができそうな土曜プレミアム「特命指揮官 郷間彩香」。作品の詳細が気になる人は、続報のチェックをお忘れなく。