フジテレビ系列で10月8日(土)よる9時から放送された土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’16 秋の特別編」では、北村一輝が主演を務める「車中の出来事」と黒木メイサ、深田恭子、成宮寛貴が主演する合計4作品のオムニバスドラマと1本のショートドラマが放送された。

藪の中−−。
それぞれの証言が矛盾し、真相がわからない…かの芥川龍之介の小説から生まれたこの言葉。
藪の中のように、誰が何者なのか、だんだんわからなくなってゆく…。
そんな奇妙で怖いお話だ。

「車中の出来事」あらすじ

舞台は、戦後10年ほど経った、昭和30年前半頃。

列車の中、隣同士に密着して座るのは、“猪首の男”(杉本哲太)と“優男”(古川雄輝)。
男の手には手ぬぐいが掛けられている。

「あなた刑事ですよね?」と“猪首の男”に声をかけたのは、パナマハットに、白いスーツをピシッと着こなした甘いマスクの“キザな男”(北村一輝)。
胸元から警察手帳を出し、同業者ですと言う。

すると、“優男”が“キザな男”に助けを求める。
「人違いなんだ! 他人の空似ってやつだよ」と。

“キザな男”は推理を始める。
“優男”、あなたは麻薬取締事件で一人大金と大量のブツを持って逃げた俣野昇じゃないか? と。
そして、“猪首の男”に対しては、こんな大事件の容疑者をたった一人電車で護送なんて…怪しい。「あなた本当に刑事なんですか?」と言い出す。

そして“猪首の男”はカワウソの刺青がある麻薬組織のリーダーだと“キザな男”は言い出す。

“猪首の男”の反撃

“猪首の男”は“キザな男”こそカワウソだと言う。
俣野を探しにやってきて刑事のふりをして、俣野を連れて行こうとしていると…。

今度は“キザな男”が“猪首の男”に対し別の推理を始める。
相棒がいないのに一人で護送するなんて、怪しすぎると。
“猪首の男”はなぜ相棒がいないのか、それは俣野に撃たれて死んだからだ、と返す。

しかし“キザな男”は“猪首の男”が自分の息子が難病に侵され大金が必要になり、そのため麻薬組織と手を組み、相棒も殺し、俣野を逃したのだろうと、話を続ける。
俣野を連行して、大金のありかを自白させ、その後始末する…。
それが“猪首の男”の計画だろう? と“キザな男”は締めくくる。

“優男”の反撃

すると、俣野ではない、と訴えていた“優男”が急に立ち上がり、「お前が俺の仲間を殺したのか!」と激昂し、“猪首の男”の首を絞める。
“キザな男”は拳銃を“猪首の男”に向け物語は終結したかに見えたが…。

が、しかし…
“優男”は“猪首の男”の胸元から拳銃を取って、“猪首の男”に向けると思いきや…なぜかその銃口は、“キザな男”に向けられる。
「お前がカワウソだな」と、“キザな男”に向けて“優男”は言う。
自分は、俣野に見た目が似ていたことから、列車でこうして連行されていれば、カワウソが自分を見つけて声をかけてくるのではないか…。そんな囮捜査をしていたというのだ。

もう誰が本当の悪人かわからない!

ハラハラ、ドキドキ…。一瞬の隙間もない会話劇によって、とんでもないスピード感の中進んでゆく展開。
誰の表情からも、悪人の側面が見え、誰の表情からも善人の顔が見える…。
その恐怖と言ったら…背筋が凍ります。

ドミノ倒しのように、次々と

すると、突然 火のついた爆弾が座席に転がり込んでくる。
煙が立ち上ると、“キザな男”は前方に逃げる。
車両で酔っ払って酒を飲んでいた"労働者風の男"は、“キザな男”の連れで爆弾を投げたようだ。
列車から逃げ出した“キザな男”。
ホッとしたのもつかの間、車掌が“労働者風の男”を撃つ。

“猪首の男”に手錠をかけられた“キザな男”は再び同じ列車で連行される。
“猪首の男”は祝杯をあげようと、二人で車内販売員に酒を二つ注文する。
「祝杯をあげたい気分なんだ」と上機嫌の“猪首の男”は、“キザな男”に刺青を見せてくれと言うが、カワウソの刺青はない…。
すると、“猪首の男”と“キザな男”は急激な催眠に掛けられたように眠気に襲われ…。
“キザな男”が最後に目にしたものは、車内販売員の足首に入ったカワウソの刺青だった…。

世にも奇妙な物語’16 秋の特別編 公式サイト(http://www.fujitv.co.jp/kimyo/)