フジテレビ系列で10月8日(土)よる9時から放送された土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’16 秋の特別編」では、深田恭子が主演を務める「捨て魔の女」を含む4作品のオムニバスドラマと、1本のショートドラマが放送された。他3作品の主演は、黒木メイサ、北村一輝、成宮寛貴が務めた。

事前の番組ストーリーから内容の変更が見られたこの一篇。
奇妙で面白おかしい断捨離ストーリーの側面が見られた事前情報だったが、その変更の背景にはどんな断捨離が見られたのか?
深田恭子迫真の演技が、本当に起こっていそうな恐るべき欲望の断捨離ストーリーへと変更してゆく舵をきらせたのか…?
その結末には寒気がするような強烈な女の欲望が…。

あの人さえいなければ、自分の人生、もっと輝くはずだ…。
そんな事思った人は少なくないはず。
誰しもが抱いた事があるであろうこの“感情”が、今回のストーリーの主人公だ。

「捨て魔の女」ストーリー

もうすぐ30歳になるという、アラサー・女子アナウンサーの土岐田栞(深田恭子)。
妹の夏希(阿部純子)は 姉が夢を叶え、全国ネットの番組に出演することを喜んでいた。きっと天国のお母さんも喜んでいるよ、と言われるが栞は、浮かない表情を浮かべる。

栞は、皆の憧れの職業についたものの、中堅所の年齢になったのに、未だぱっとしない自分の活躍に少し焦りを感じていた。
番組スタッフには、「タレント気取りで使えない」と陰口を叩かれ、気落ちして帰宅すると、栞は自分のマンションの中に溢れる高級家具や家電、たくさんの物がありすぎる、と思うようになり、次々と処分してゆく。

疎ましい、いらない存在の人間

栞は朝の番組に起用されたものの、その立ち位置はサブキャスター。
メインキャスター・佐竹アリス(上野なつひ)の存在が疎ましく、栞はアリスのデスクをめちゃくちゃにする妄想をする。
「いらない…いらない…いらない」
そう妄想するうち、栞はスタジオで気を失い倒れてしまった。

栞が倒れたと知らせを受け、夏希が栞のマンションに駆けつけると、すべての家財道具が捨てられていて、何もない部屋になっていた。
栞は亡くなった母と夏希の3人で撮った家族写真すらも、ベランダから投げ捨てる。
びっくりする夏希に栞は「家族なんていらない」と言い捨てる。

大切な物を手放した時、訪れた幸せ

家族の写真を投げ捨てた翌日、栞に突然変化が訪れる。
佐竹アリスが男性スキャンダルを起こし番組を降板。
急遽栞がメインキャスターになり、栞は幸せに酔いしれる。

しかし、間もなく新しい大型報道番組が始まることになり、そのメインキャスターの座をめぐって、栞とアリスの一騎打ちとなる。

なんとしてもその座を得たい栞は、アリスをビルの屋上に呼び出し、「あなたいらない」といい、アリスをビルの屋上から地面へと突き落とすのだった。

欲望は止まらない…

栞がメインキャスターに座った報道番組は始動し、栞はますます勢いを増してゆく。
栞は、スタッフにも強気に発言し、ニュースにインパクトを求め、まだ裏の取れていない事件を強引に放送することをスタッフに提言する。
栞の提言通り、報道がなされるのだが、その事件が誤報だと分かり、栞は番組冒頭で訂正とお詫びをすることになる。

それ以降、番組視聴率は下がり続け、誤報の主導権を握った栞は、視聴率低迷の責任を取らされ自宅謹慎となる。

数字が欲しい…数字が欲しい…。
そう思った栞は、「何か捨てないと…」と一人マンションで眠れない一夜を過ごす。

そして朝、栞は思いつくのだった。
あった、捨てる物が…。

そして栞は、スマートフォンで自分を撮影しながら、ベランダへと消えてゆく。

その日、栞がメインキャスターを務めた報道番組で、栞の自殺が報道される。
栞が番組で流して欲しいと遺言した、スマートフォンに残された映像が番組で流される。

そして、栞の思い通り、
その日番組は、史上最高の視聴率を記録する。

世にも奇妙な物語'16 秋の特別編 公式サイト(http://www.fujitv.co.jp/kimyo/)