フジテレビ系列で10月8日(土)よる9時から放送された土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’16 秋の特別編」では、黒木メイサが主演を務める「シンクロニシティ」を含む4本のオムニバスドラマと、1本のショートドラマが放送された。他作品はオムニバスドラマ「車中の出来事」、「貼られる!」、「捨て魔の女」そして、ショートドラマ「ずっとトモダチ」

一卵性双生児が隔たれた部屋にいながらも、同じカードを引く…。
そんな“テレパシー”能力を、冷戦時代ソ連は本気で研究していたという。

科学の進歩によって地球上のあらゆるものが解明されている中で、まだ解明されていなふしぎ…それは人間の内面にある。
「シンクロニシティ」もまたそんなお話である。

「シンクロニシティ」ストーリー

ある日、逸見栄子(黒木メイサ)は、自分の腕時計を落とし壊してしまう。
しかし、その日に恋人から腕時計をプレゼントされ、そのタイミングの良さに喜んでいた。

栄子は時計のベルトを調整しようとお店を訪れると、高校時代の友人・川島朱美(藤井美菜)にばったり出くわす。
久々の再会だった。

なぜか重なる偶然の一致

再会した二人は、バーへ行くことにする。
お互いの近況を話すうち、不思議なことが二人の間に起きていることが判明する。
恋人から時計をプレゼントされたこと。その時計のサイズを直しに来たこと。
恋人の名前、付き合い始めた日などが同じだった。

そんな二人の会話をバーで聞いていたマスターが、「それはシンクロニシティという現象だ」と二人に話しだす。
バーのマスターはあるシンクロニシティの話をする。
昔イギリスで起きた殺人事件。
被害者の名前、犯人の名前、二人の誕生日、殺人事件が起きた日、それと全く同じものが、何十年も後に起きたというのだ。

そんな不思議な話を聞くうち栄子はあることに気づく。

二人が加担したある過去の事件…

二人が高校生だった12年前、栄子と朱美が所属していたテニス部で、ある女子生徒がいじめにあっていた。
栄子と朱美は関わらないようにしようとしたが、合宿に出かけた地で、先輩は裏山に落とし穴を掘り、その女子生徒を落とすようにと、栄子と朱美に命令する。
断れば今度は自分たちがいじめられるのでは…。
そう思った栄子と朱美は落とし穴を掘り、いじめに加担してゆく。
そして、その女子高生は合宿所で手首を切って自殺してしまうのだった。

栄子と朱美が再会した、今日。
それはその女子高生が自殺した日だった。
偶然の再会は、彼女の呪いなんじゃないか? と怖がる栄子。
朱美はそんなことないはずよ、と気を落ち着かせる。

次なる偶然が…再会したのは高校時代の担任

バーを後にした二人は、タクシーを拾おうと大通りに出る。
すると、二人の目の前に割り込んでくる男性が…。
栄子と朱美の顔を見て、その男性は二人に声をかける。
それは、高校時代の担任の先生だった。

乗せて行くよ、と担任は栄子と朱美をタクシーに乗せる。
偶然の再会を喜ぶ3人だったが、しばらくして、担任は「今日は何の日だか知ってるよな?」と言い出すのだった。

担任は自殺した女子高生と実は当時付き合っていたと二人に告白する。
親にも挨拶しており、卒業したら結婚する約束もしていたという。

そして栄子と朱美に、その当時のことを話し出す。
彼女が自殺した原因を栄子と朱美に聞いたが、当時教えてくれなかったこと、そしてその後、担任が自分で調べて、栄子と朱美が落とし穴を掘っていじめていたことを知ったと…。
ずっと、お前たちを探していたんだ。
そう言って担任は胸元から、彼女が自殺に使ったサバイバルナイフを出してきて…。

恐怖の偶然が、喜びのシンクロニシティへと変化し…

栄子と朱美は殺されると思い、タクシーを止め外へ逃げ出す。
担任は振り上げたナイフを捨て、違う! 殺そうとしているんじゃない、と話を続ける。

彼女が残した手紙によって、本当の自殺原因はいじめじゃないということが分かったと。
担任の子を妊娠した彼女は思い悩み自殺してしまったという。
長年、栄子と朱美が「自分たちのせいで彼女が自殺したのでは?」と思い悩んでいたのではないだろうか、思っていた担任は、今日会えて、二人の責任ではないと伝えることができて良かった、と栄子たちに言う。

話は終わらなかった

担任は帰り、ほっと胸をなでおろす栄子と朱美。
そんな二人を見て、タクシードライバーが話し始める。
私もシンクロニシティを経験したことがあります、と。

運転手は昔、自分の幼い娘が亡くなった話を始める。
娘は山で行方不明になり、発見された時には足に大怪我を負っていて動けず、雨が降り体温が下がり衰弱してしまい亡くなったと。
妻も娘が亡くなって数年後、娘の命日と同じ日に病気になり亡くなってしまったという。

命日が一緒の偶然…。
それはお辛いことでしたね…と、暗い表情で相槌を打つ栄子に、運転手は「これからは明るい話ですから安心してください…」と明るい表情で話し始める。

最後に訪れる、驚愕のシンクロニシティ

運転手は続ける。
「今日は娘の命日なんです…」そして、栄子に「どうして娘は足に大怪我をしたと思います?」と尋ねる。
娘は誰が作ったか分からない、大きな落とし穴に落ちたんですよ…と。

栄子と朱美はそのシンクロニシティの真相を理解する。

運転手は、娘と妻の命日に、自分も今日死のうと思っていたという。
そして最後に乗せた華客によって、なぜ娘が死んだのか…ずっと分からなかったその理由を教えてもらい、そして娘を死に追いやったその張本人と一緒に死ねることを喜んでいますと…。

栄子と朱美が「ごめんなさい!」と叫ぶ中、運転手はアクセルを踏み込み、タクシーは対向車線のトラックへと突っ込んで行く。

原作

原作は、女の怖さの描写に定評のある新津きよみの短編集「彼女たちの事情」に収録されている「シンクロニシティ」。

世にも奇妙な物語'16 秋の特別編 公式サイト(http://www.fujitv.co.jp/kimyo/)